FAN
明治安田生命J1 1st 第16節 vs.清水エスパルス
2015.06.20(土)
試合
中部日本横断シリーズ、富士山ダービー。縁深いクラブとの一戦は2006年のJ1初挑戦から1度も勝利したことが無い。
アウェイながら試合前にパフォーマンスを披露したヴァンくん。中部日本横断シリーズでは、マスコットの交流だけでなくご当地グルメの出店やスタンプラリーを行っています。
この試合でJ通算400試合出場を達成する山本選手へのサポーターからのメッセージ。長きにわたりクラブに貢献し続けているキャプテンの節目となる試合を勝利で飾りたい。
佐久間監督就任後、リーグ戦に関しては3勝1分と負けの無い甲府。その勢いを持って清水に勝利したいところ。スターティングメンバーには、新潟戦以来の出場となるバレー選手が入った。
順位の近いチーム同士の戦いだけに堅い試合の入りになると予想されたが、先制点は早い時間に生まれる。前半11分、左サイドでスローイングを受けた下田選手がファーサイドにクロスを入れる、そこに待ち受けたバレー選手がヘディングシュートを放つと相手のクリアミスを誘いOWNゴール。幸先よく先制ゴールを奪うが試合後に佐久間監督が「早い時間での得点で清水に攻撃の勢いを与えてしまった」というように、清水のデューク選手、ウタカ選手を中心とした力強い攻撃に押し込まる。しかし、ここ4試合で1失点の守備陣は慌てることなく対応し決定的なシュートは打たせない。守備からリズムを掴み、しっかりとボールを繋ぐ攻撃とカウンターを駆使しながらゲームを進め1-0で前半を終える。
ハーフタイム、佐久間監督から伝えられたのは戦術的な指摘と「山梨のプライドを持ってた戦え!」という言葉。
後半、同点にしたい清水はバランスを崩し前に人数をかけてくる場面が目立つ。それに対し、甲府は1点リードしている状況を活かしながら優位に試合を運んでいく。チーム全体で絶対的な守備の意識を持ち、隙あらば伊東選手のスピードを活かしカウンターを狙うということを全員が理解し「耐える時間」「仕掛けていく場面」を共有していく。迎えた51分、相手が中央で繋ぐボールを奪ったボールを阿部翔平選手が素早く下田選手に展開する、日頃の練習から呼吸が合っている伊東選手の動き出しを見逃さずスペースにパスを流すと伊東選手がスピードを活かし相手GKを抜きさり無人のゴールへシュート!狙い通りのカウンターで2点差とする。その後は、相手にPKを与えるなどピンチがあったもののGK河田選手、山本選手、土屋選手を中心に体を張って守り切り、清水を相手にリーグ戦初勝利を飾った。
■佐久間悟監督コメント
タフな戦いを制することが出来てホッとしています。山梨から1200人くらいが駆けつけてくれて、清水のサポーターの皆さんも富士山ダービーということでお互いにチーム状況は厳しいが多くのサポーターに声援してもらった中でプレーできたことを光栄に思いますし、感謝したいです。
今日のミーティングで、山梨県民は堀米しかいないが、この勝負の分岐点になるのは山梨県民として90分間、サポーターの負けたくない気持ちを受け止めて背負って戦うことが出来るかどうかと話をしていました。
今日のゴール前での身体の張り方はサポーターの思いが乗り移ったんじゃないかと思います。そういう意味でサッカーの神様がいたんじゃないかなぁと思いました。