試合結果

9.7 (水) 19:03

天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会 準々決勝

AWAY ベスト電器スタジアム

アビスパ福岡

試合終了

1-2

ヴァンフォーレ甲府

27分 森山 公弥
1 前半 1 16分 三平 和司
97分 鳥海 芳樹
0 後半 0
0 延長前半 1
0 延長後半 0
アビスパ福岡 ヴァンフォーレ甲府

選手交代

63分
城後 寿→ ルキアン
69分
宮崎 純真→ 鳥海 芳樹
74分
前嶋 洋太→ 湯澤 聖人
76分
石川 俊輝→ 松本 凪生
74分
金森 健志→ ジョルディ クルークス
76分
三平 和司→ ジェトゥリオ
91分
輪湖 直樹→ ドウグラス グローリ
106分
長谷川 元希→ フォゲッチ
91分
ジョン マリ→ 渡 大生
111分
関口 正大→ 北谷 史孝
101分
森山 公弥→ 田邉 草民

警告・退場

33分

イエローカード ジョン マリ

89分

イエローカード 山田 陸

83分

イエローカード ルキアン

114分

イエローカード 松本 凪生

118分

イエローカード 北島 祐二

120分

イエローカード 湯澤 聖人

アビスパ福岡 ヴァンフォーレ甲府

スターティングメンバー

GK 31

村上 昌謙

GK 1

河田 晃兵

DF 5

宮 大樹

DF 2

須貝 英大

DF 15

熊本 雄太

DF 5

浦上 仁騎

DF 29

前嶋 洋太

DF 23

関口 正大

MF 22

輪湖 直樹

DF 40

エドゥアルド マンシャ

MF 25

北島 祐二

MF 7

荒木 翔

MF 39

田中 達也

MF 24

山田 陸

MF 44

森山 公弥

MF 26

石川 俊輝

FW 7

金森 健志

MF 41

長谷川 元希

FW 10

城後 寿

FW 9

三平 和司

FW 45

ジョン マリ

FW 19

宮崎 純真

サブメンバー

GK 23

杉山 力裕

GK 31

岡西 宏祐

DF 2

湯澤 聖人

DF 13

北谷 史孝

DF 33

ドウグラス グローリ

DF 32

フォゲッチ

MF 14

ジョルディ クルークス

MF 18

鳥海 芳樹

MF 19

田邉 草民

MF 20

松本 凪生

FW 16

渡 大生

FW 17

イゴール

FW 17

ルキアン

FW 29

ジェトゥリオ

監督

長谷部 茂利 吉田 達磨

スタッツ

アビスパ福岡 ヴァンフォーレ甲府
6 シュート 16
13 GK 6
9 CK 8
13 直接FK 11
1 間接FK 2
1 オフサイド 2
0 PK 0

試合総評

天皇杯準々決勝 『 福岡 1-2 甲府 』


『クラブ初の天皇杯ベスト4!!J1福岡に延長戦の末、鳥海選手の決勝ゴールで勝利!』
リーグ戦から中3日での天皇杯。甲府はベスト4を懸けてJ1福岡と対戦。

甲府はリーグ戦勝ち切れない試合が続いており、前節の徳島戦では敗戦を喫しプレーオフ圏内入り向け後が無い状況となってしまっている。そんな中の天皇杯、格上のJ1福岡相手に結果を残しリーグ戦への勢いを取り戻したい。

厳しいスケジュールの中ほぼベストに近いメンバーで試合に臨むVF甲府。対する福岡もリーグ戦はなかなかうまくいっていない印象だが強力な外国籍選手を中心にJ2相手でも気を緩めず勝利を狙ってくる。両チームとも勝てば初の天皇杯ベスト4。どちらもクラブの歴史を塗り替えるべく熱い試合になりそうだ。

試合はJ2の甲府が先制。立ち上がりからアグレシッブなプレーを見せていた甲府が三平選手のゴールで先制に成功した。しかし福岡も前半の内に追いつき後半を迎える。後半は甲府が良い攻めを見せるが両者ノーゴールで延長戦へ。そして延長前半7分に鳥海選手のゴールで甲府は待望のリードを奪う。

最後は福岡の猛攻を耐え抜いた甲府がクラブ初のベスト4を決めた。今節を振り返る。

◆ ◇ ◆

リーグ戦の合間をぬって行われている天皇杯。前節のアウェイ徳島戦から中3日で迎える今節は、J1福岡のホーム、ベスト電器スタジアムに乗り込んで行われる一戦。VF甲府は徳島から一旦山梨に戻り、再度福岡入りとハードな日程であり、さらに天皇杯2022では初めてのアウェイ会場での試合となるが、吉田監督をはじめ各選手もチャレンジスピリットをもって勝利に挑む。

試合前の予想フォーメーションは3-4-2-1。GK:河田選手。DF:マンシャ選手、浦上選手、須貝選手。ボランチ:山田選手、石川選手。WB:荒木選手、関口選手。シャドー:宮崎選手、長谷川選手。ワントップ:三平選手の布陣。

甲府はほぼリーグ戦のスタメンがスライドした感じだが、徳島戦からは3名の変更。ボランチには山田選手、シャドーに宮崎選手、ワントップに三平選手の3名が入る。失敗を恐れずアグレッシブに戦って勝利を掴みたい。またプレーオフ圏入りへの望みがまだ残っているリーグ戦にも結果を持ち帰り、上位を目指して戦うパワーとしたい。

VF甲府の天皇杯は今までベスト8が最高成績。勝利すれば新たな歴史が刻まれる反面、敗退すればジ・エンド。新たな歴史の扉を開けることができるか重要な一戦が始まる。

《前半》
甲府のキックオフで試合開始。序盤から前に前にと積極的にプレッシャーをかける甲府に対し、受け気味に守る福岡という展開。試合の入り方としてはベストな出だしを切った甲府がペースを握る。

時にロングパスで相手の裏を狙ったり、ドリブルからのカットインから仕掛けたりと引き気味の福岡に対して多彩な切り崩しを敢行。福岡は前にボールを運べず、甲府が攻撃をシャットアウトした。

勝利へのカギとなる先制点を甲府。前半16分だった。石川選手が自陣で相手からボールを奪い、山田選手を経由して左サイドに展開。さらに荒木選手からペナルティエリア左手前の宮崎選手にくさびのパスが入り、ゴール正面に入ってきた三平選手がシュート。ジャストミートしたわけではなかったが、寄せてくる相手DFの股下を抜いたシュートは手を伸ばす相手GK村上選手の手をかすめゴール左に吸い込まれ降雨が先制。綺麗に繋がったパスから選手のこの試合にかける意気込みと、フィニッシュを決めきった三平選手の思いが伝わる先制点だった。

先制後も気を抜かない甲府。ボールを握り福岡陣内に押し込むが、福岡もゴール前を固めゴールを割らせない。そして前半20分ころに4-4-2だったフォーメーションを3-4-2-1に変更した福岡。この変更でミラーゲームの様相となり、フォーメーションの違いを突いて優勢だった甲府が少しずつ福岡に押し込まれる展開が増えた。

押し込まれながらもゴール前を固める甲府だったが、前半26分に与えた左CKから福岡に同点弾を決められてしまう。ゴール正面に入れられたクロスをGK河田選手がパンチングで弾くも、若干小さいクリアになってしまい、相手にボールを繋がれてペナルティエリアの左正面から森山選手に左足を振り抜かれてしまう。これがゴール左隅に決まり同点。甲府DFもゴール前に残っており、その陰で弾道が河田選手はシュートの弾道が見えなかったかもしれないが、このシュートも見事なシュートだった。

その後、一進一退の展開になり、双方ゴールチャンスを作るも決めきれない。甲府は同点直後の前半29分にペナルティエリア右から長谷川選手がヒールでパスを送り、これを関口選手がゴール前に折り返すも味方不在。福岡は前半42分に宮選手がフリーでヘディングする場面があったがこれも決められず。

両者決めきれず、前半を1-1の同点で折り返した。

※この続きは、VFK公式モバイルサイトの各試合『試合総評』メニュー(有料)をご覧ください。
 ご加入方法はこちらです。

試合終了後 監督記者会見

ベスト4進出ができたこの大会はIPU環太平洋大学、大学生との試合からスタートして、3試合連続でホームで戦うことができました。いつもの見慣れた景色の中で札幌、鳥栖との試合を何とか勝ってここに来られました。リーグ戦がある週の間の試合でベスト4に入れたことを非常に嬉しく思います。

この試合、声を出しての応援ができることを福岡に来てから聞いて知りました。サポーターの皆さんは絶え間なく声を出してくれて、その声で走れて、その声で戦い、その声で前に行けるような90分間でした。

試合は福岡の力強さの前に屈しそうな時間もあったと思います。僕たちはグラウンドの上でボールを動かすことを選んだ。最初から最後まで普段の戦いで福岡の圧力から逃げずに戦ってくれた。三平のゴールで上手く先制できて…そこまではよかったがゲームが好転した時にセットプレーの3つ目ですね、2つ目で弾いてそこから失点して…クリーンヒットじゃない失点が今シーズンはリーグ戦で多くあり、嫌なムードが、嫌な空気があったと思います。選手の中にもファン・サポーターの中にもあったと思います。

そこから戦い方を変えずに…今週は少ないトレーニング時間で準備をしたことを発揮して攻撃的に戦ってくれたこと、愚直にやり続けた結果が延長戦でもう一つ走れることに繋がったと思う。彼らの戦い方を嬉しく思ったし、頼もしく思いました。この舞台を大事に戦うのではなく、暴れるというか、J1相手でも全てを出す、上を越えるということ。選手がそれを実行してくれた。

ベスト4はVF甲府にって初めての経験。大袈裟かもしれないですが、トーナメントに参加してたどり着いた、名を刻んだ。VF甲府に関わる全ての皆様におめでとうございますと言いたい。今夜は喜んでも切り替えないといけない。120分間戦ったのでどれだけの選手が次に力を残しているのか分からないが、いいことを成し遂げた。頂点を目指して戦うべきだと思っています。次のリーグ戦に向けてギアを上げて準備をしたいです。

質疑応答

鳥海選手が決勝点を決めました。どのような期待を持って起用しましたか?
鳥海芳樹選手が宮崎純真選手に代わって入るのはある程度予定通りでした。鳥海選手は最初から出場しても途中出場してもパフォーマンスの振れ幅がない選手。(先発すれば)いい流れを作れるし、最初の決定機が鳥海選手になるくらい。圧力がある中で能力を示してくれました。得点以外にも前に出てくる相手の逆手を取るプレーも見られました。

勝ったことをリーグ戦にどう繋げたいですか?
繋ぎたいと思わなくても繋がるでしょうし、自信を持つでしょうし…リーグ戦での失点が安易だったり、決定機に決められなかった。勢いとここまで走り切った充実感を次に出る選手は守って欲しい。

福岡は後半から次々と外国籍の選手を投入してストロングポイントを生かしてきました。福岡の流れになりそうな時間もありましたが、ベンチからはどんな声を掛けていましたか?
ある意味、仕方がないというか福岡は外国籍選手がーー最後はドゥグラスが上がってきたしーー何人もいて、ジョルディ・クルークス選手がクロスを上げて使われたらどうしようもないですから。だけど集中してセカンドボールをしっかり拾うことをやった。今日はゴール側から守備をする基本に立ち返ってやったことが一つの対応になった。

※選手コメントは、VFK公式モバイルサイトの各試合『試合情報詳細』メニュー(有料)からご覧ください。
 ご加入方法はこちらです。

試合データ

試合開始日時 2022年09月07日(水) 19:03
試合会場 ベスト電器スタジアム
主審 荒木 友輔
副審 八木 あかね
副審 坂本 晋悟
第4の審判員 先立 圭吾
VAR 笠原 寛貴
AVAR 聳城 巧
入場者数 1,948人
天候
ピッチ状態 全面良芝
気温/湿度 23.1℃/60.0%