GAME
試合結果
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選手交代
60分
三平 和司→ 鳥海 芳樹
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66分
中原 輝→ マルティノス
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71分
山田 陸→ 野澤 英之
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71分
ヴィニシウス アラウージョ→ 林 誠道
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82分
荒木 翔→ 須貝 英大
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78分
樺山 諒乃介→ 木戸 皓貴
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82分
宮崎 純真→ 山本 英臣
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78分
山田 拓巳→ 吉田 朋恭
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警告・退場
22分
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スターティングメンバー
GK 1
河田 晃兵
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GK 1
ビクトル |
DF 23
関口 正大
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DF 31
半田 陸
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DF 30
浦上 仁騎 |
DF 2
山﨑 浩介
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DF 40
メンデス |
DF 5
野田 裕喜
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DF 17
荒木 翔
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DF 6
山田 拓巳
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MF 8
新井 涼平
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MF 41
中原 輝
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MF 24
山田 陸 |
MF 15
藤田 息吹 |
MF 15
中村 亮太朗
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MF 18
南 秀仁
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FW 19
宮崎 純真
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MF 35
樺山 諒乃介 |
FW 16
野津田 岳人
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FW 9
ヴィニシウス アラウージョ |
FW 9
三平 和司
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FW 14
山田 康太
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サブメンバー
GK 21
小泉 勇人 |
GK 44
藤嶋 栄介 |
DF 4
山本 英臣
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DF 23
熊本 雄太
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DF 2
須貝 英大 |
DF 28
吉田 朋恭 |
MF 6
野澤 英之
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MF 25
國分 伸太郎
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MF 41
長谷川 元希
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FW 13
木戸 皓貴 |
FW 18
鳥海 芳樹 |
FW 20
マルティノス |
FW 11
有田 光希 |
FW 39
林 誠道
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監督
伊藤 彰 | ピーター クラモフスキー |
試合総評
明治安田生命J2第32節 『 甲府 2-0 山形 』
『宮崎選手&鳥海選手のゴールで完封勝利!拮抗した試合を制す』
前節4試合ぶりの敗戦で昇格争いに遅れを取る形となってしまった6位甲府は、一つ下の7位山形とホームで対戦。両チームにとって昇格争いの正念場となる。
甲府は前節から4人のメンバーを入れ替え試合に臨む。対する山形は前節4−0で愛媛に勝利しており、勢いに乗ってるだけに怖い相手である。
立ち上がりから両チームアグレッシブなプレーが多く見られる試合となった。全体的に拮抗した流れとなったが、甲府はパスワークでなかなか崩せない中、山形が速攻で決定機を作るシーンが目立つものの甲府DF陣が耐え、スコアレスで前半を折り返す。
後半に入るとなかなかコンビネーションで崩せなかった甲府だったが、宮崎選手のドリブルから強引に打ったシュートが相手に当たりそのままゴールネットを揺らして先制点を獲得。更に途中から投入された鳥海選手のハーフウェイラインからのスーパーゴールが決まる。
このゴールで完全に流れを引き寄せた甲府が安定した試合運びで時間を進め完封勝利となった。今節を振り返る。
秋晴れのホーム・JITリサイクルインクスタジアムで迎えた第32節。VF甲府はJ1参入への望みを賭けてモンテディオ山形と対戦した。
VF甲府は前節の新潟戦で後半ATにあまりにも痛い失点で敗れ、順位を落として勝ち点54、現在リーグ6位。対する山形は勝ち点52でリーグ7位。昇格争いに踏みとどまるためにはどちらのチームも勝つしかない状況で、激しい戦いが予想される。
試合開始前の予想フォーメーションはいつもの3-4-2-1で、GK:河田選手、DF:メンデス選手、新井選手、浦上選手、WB:荒木選手、関口選手、ボランチ:野津田選手、山田選手、シャドー:宮崎選手、中村選手、トップ:三平選手の布陣。前節からメンデス選手、中村選手、関口選手、三平選手の4人が入れ替わり、必勝を期して山形戦に立ち向かう。
今節は、9月の4試合では固定だった1トップ2シャドーに選手とポジションで変化を加えた伊藤監督。トップに三平選手、左シャドーに宮崎選手、右シャドーに中村選手が入り、ウィリアン・リラ選手が1トップを務めた時とはまた違った連携が期待される。そこに右WB関口選手も加わり、アグレッシブ&ハードワークで山形に脅威を与えたい。試合前の選手コメントで浦上選手が「(FW三平選手が入ることで)日本語で伝えられるから、連携面では良くなると思う。」と話すように、前線の連携が一つの勝負のカギになると思われる。またDFラインに入るメンデス選手の身体的&守備力の高さも勝利に必要不可欠なポイントとなるだろう。VF甲府としては、ここ数節できていたラインコントロール&積極的なハイプレスで勝利を掴みたい。
残り試合数を考えれば、どちらのチームが勝利しても昇格争いに踏みとどまれるかはとても微妙なライン。しかし勝利なくしては間違いなく踏みとどまれない崖っぷちである。
勝利への執念、J1昇格への執念をどちらのチームがより「行動で」示せるか。注目の一戦が始まる。
《前半》
甲府のキックオフで試合開始。パスの精度が悪く、なかなか攻撃が繋がらない甲府に対し、相手への素早い寄せとボールを繋いで積極的に甲府陣内に押し込んでくる山形に序盤はペースを握られる。
そんな状況で前半6分に甲府はピンチを迎える。中原選手にドリブルでスルスルっと中央を抜けられて、ゴール右に寄せていた山田康太選手にパスが通ってしまう。甲府DFの寄せも躱され、右足で放たれたシュートは左ゴールポスト直撃。リフレクションしたボールをGK河田選手がキャッチと、甲府は命拾いする。
その後、徐々にパスも繋がりだしボールを握れるようになった甲府だが、ゴール前を固める山形の前になかなかチャンスが作れない。それでも前半16分には宮崎選手がペナルティエリア左手前からミドルシュートを放つ。ゴール左下を捉えていたもののGKビクトル選手の好セーブにゴールは阻まれる。
その後、一進一退の状況が続くが、前半31分に絶体絶命のピンチを迎えてしまう。相手のパスをカットしようと野津田選手が出した足にボールが当たり、これが甲府DFライン裏への縦パスになってしまう。これに反応したヴィニシウス選手とGK河田選手が1対1に。ヴィニシウス選手と河田選手の駆け引きで、ヴィニシウス選手が放ったシュートはわずかにゴール左に外れ、ここでも甲府はピンチを脱する。たらればの話になってしまうが、6分と31分のシュートを決められていれば、かなり甲府は不利な状況に陥っていた。
運も味方につけた甲府の得点チャンスは前半43分だった。自陣から山田選手が左前線に縦パス。これを起点にペナルティエリア左から荒木選手がゴール前に入れたパスが逆サイドの関口選手に渡り、ゴール正面に入ってきた中村選手にラストパス。これに右足で合わせた中村選手のシュートだったが、GKビクトル選手の好セーブにゴールは惜しくも阻まれてしまう。ゴールはできなかったが、前線の連携で得点チャンスを作れたシーンだった。
その後アディショナルタイム1分も経過し前半終了のホイッスル。決定機の数では山形、押し込む時間では甲府という状況で前半をスコアレスで折り返した。
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試合終了後 監督記者会見
暑い中、多くのファン・サポーターの方々にご来場いただき、勝ち点3を喜び合えたことを嬉しく思います。ありがとうございました。
ゲームの入りは、お互いに膠着状態で、前半は危ない場面もありました。後半の修正では相手のボランチが斜めに入ってくるところに対する守備と、我々の攻撃時のサイドの立ち位置のローテーションをしっかりやろうというところを修正しました。サイドバックが出てくるので奪った瞬間に逆のサイドバックの裏を狙っていくという意識の中で、得点が生まれたことは良かったと思います。相手はボールを持つ、握る上手さがあるチームですので、中をやられないこと、外ではウィングバックが樺山選手と中原選手に対して強く行くことを意識し、ゲーム中も出来ていました。何回か危ない場面もありましたが、回数を減らすことが出来ていましたし、両ウィングバックがハードワークしてくれたことが良かったと思います。ゲームをコントロールしながらボールを握ってゲームを作ることも途中から出来ていました。2-0になったところで相手の前に来るパワーをしっかり受け止めながらも、カウンターで脅威も見せることも出来ましたし、交代で入った選手が躍動感を持ってやってくれたなと思います。この重要なゲームで勝ち切れたことは選手たちの自信になっていますし、ホームでこれだけお客さんが入って後押ししてくれたことは勝ち点3に繋がっていると思います。次の琉球戦もホームですので、しっかり1週間準備していきたいなと思います。
Q:ハーフタイムに指示したことを詳しく教えていただけますか?
A:4-3-3のウィングにボールをつけてくることに対して強く行くこと、あとはセカンドボールを拾うこと、プレッシャーに行った背中やサイドを突破された時のクロスで逆サイドのボランチが中央に入れていなかったところがあったので、そこを修正しました。山田康太選手や藤田選手、南選手など途中で浮き始めた選手にセンターバックがどこまで行くのか、センターバックが行ける範囲内でボランチの前まで行くのであれば流してもいいし、背中に行くのであれば掴み方をしっかりすること、これらを指示しました。ボールを奪った瞬間の逆の空いているホールに一発でロングボールを入れるのでは無くて、我々のゾーンでしっかり繋ぎながら逆サイドにしっかりチェンジサイドする。チェンジサイドもボランチを使って早くしっかりと展開すること。あとはライン間でのプレーで、前半に頂点のさんペー(三平)、(中村)亮太朗、(宮崎)純真が4バックの間に立ち過ぎており1列に並んでいることが多かったので、亮太朗や(野津田)岳人を浮かせるポジションに立たせて、2列目からサイドバックの裏を取っていこうという話もしました。その辺が良かったと思います。
Q:2ゴールとも、ゴールを奪う意識があったからこそ奪えたゴールかなと思うのですが、いかがでしょうか?
A:前節のシュート数が少ないことと、前に出ていくスピードが無かったということ、「ここを改善しよう」と1週間言ってきました。今日はアグレッシブに前に出て行って、そのラインをブレイクすることが出来ていました。相手がシュートを狙うことでボランチが出てくることも多かったので、「そこがチャンスだぞ」ということも話し、そこでもチャンスを作れていたので良かったと思います。
Q:前節連勝が止まって、今日は重みが増したゲームになりましたが、ここで勝てた意味をどう捉えますか?
A:現在昇格圏内と勝ち点差10、残り10試合でこの差は本当にギリギリだと思います。1戦1戦勝ち点3を積み重ねていかなければいけませんし、選手たちは昇格を信じて毎日良いトレーニングをしているので、そのためにも毎試合勝ち点3を積み上げて、1つになって戦っていかなければならないと思います。大事なゲームだったので、ここで勝ち点3を取れたことは良かったと思います。
Q:敗れた次の試合でドローが多かったり、引きずってしまうゲームがあったと思います。前節のショッキングな敗戦の後のこの山形戦でのアプローチ、精神的な部分も含めてこの1週間の取り組みがどう結果に繋がったと思いますか?
A:アグレッシブに前からプレッシャーを掛けたり、オーバーラップや前に行く強さの部分などが京都・群馬・大宮戦で出ていたので勝利に繋がりました。新潟戦はこの3試合後のアウェイで体が少し重かったこともありましたけど、可変してから前へ出ていく力が足りなかったと思います。映像で見直して、「裏へ行くスピードが無いと良いゲームが出来ない」ということを再度共有しました。オーバーラップやサイドをまくる動きを意識してトレーニングを行い、今日は「前へ」という意識が出ていたので、トレーニングの成果が出たと思います。私から見たら新潟戦の後の選手たちは「次の試合でやるぞ」という表情をしていたので、そこに心配は無かったですし、その前の3試合で勝てて自信になっていたことがその要因だったと思います。選手たちの成長だと思いました。
Q:宮崎選手の活躍が最近目覚ましいですが、彼の成長を感じる部分、良くなった部分はどこにあるでしょうか?
A:もともと力がある選手で今年は怪我でチャンスが無かったわけですが、ここに来てフィットしてきました。京都戦で1点取れたことも成長のスピードを加速させていると思います。サイド突破や逆サイドから入ってくる動きなど、積極性やシュートへの意欲、ゴールに向かう姿勢が京都戦から出てきたなと感じます。トレーニングでも落ち着いてプレー出来ています。(長谷川)元希や(鳥海)芳樹などライバルもいるので、切磋琢磨してその中で勝ち取っていくことがさらに成長のスピードを上げていくのかなと思います。
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