GAME
試合結果
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選手交代
59分
小柳 達司→ 今津 佑太
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67分
赤嶺 真吾→ 阿部 海大
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59分
中塩 大貴→ 山本 英臣
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79分
山本 大貴→ 福元 友哉
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59分
橋爪 勇樹→ ラファエル
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86分
上門 知樹→ 野口 竜彦
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71分
荒木 翔→ 藤田 優人
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86分
上田 康太→ 関戸 健二
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79分
山田 陸→ 入間川 景太
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警告・退場
45分
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45分+2
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88分
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スターティングメンバー
GK 31
岡西 宏祐
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GK 13
金山 隼樹 |
DF 28
橋爪 勇樹 |
DF 21
椋原 健太
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DF 3
小柳 達司
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DF 4
濱田 水輝
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DF 20
中塩 大貴
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DF 3
後藤 圭太
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DF 39
内田 健太
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DF 31
下口 稚葉
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MF 8
新井 涼平 |
MF 18
齊藤 和樹
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MF 24
山田 陸 |
MF 7
白井 永地
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MF 15
中村 亮太朗
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MF 14
上田 康太
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FW 21
荒木 翔
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MF 19
上門 知樹
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FW 16
松田 力 |
FW 24
赤嶺 真吾 |
FW 10
ドゥドゥ
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FW 15
山本 大貴
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サブメンバー
GK 33
小泉 勇人 |
GK 22
ポープ ウィリアム
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DF 5
今津 佑太
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DF 33
阿部 海大
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DF 4
山本 英臣
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MF 17
関戸 健二 |
MF 2
藤田 優人
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MF 29
ユ ヨンヒョン |
MF 32
入間川 景太 |
FW 25
野口 竜彦 |
FW 19
宮崎 純真 |
FW 32
福元 友哉 |
FW 9
ラファエル |
監督
伊藤 彰 | 有馬 賢二 |
試合総評
明治安田生命J2第42節 『 甲府 0-2 岡山 』
『シーズン最終節、有終の美を飾れず悔しい黒星でシーズンに幕をおろす。』
前代未聞のパンデミックで開幕が危ぶまれた今シーズンも気がつけば甲府に流れこむ冷たい風とともに終わりを告げる。
J2リーグ第42節、甲府はホーム中銀スタで岡山を迎え撃つ。最終節とのこともあり、本日の中銀スタには甲府イレブンの有終の美を見るべく4,000人を越えるサポーターが足を運んでいた。
そして今節はこの試合を最後に引退を表明した藤田選手の引退試合となる。現役生活12年におよぶ藤田選手の最期に花を添えるべく、今節は是が非でも勝ちを取りたいところだ。
前半、立ち上がりこそ五分五分の展開。むしろ甲府にチャンスが数多く訪れる中、今シーズンの課題のひとつである「決めきれない」時間帯が続いた。
そんな中、先制パンチを放ったのは岡山だった。32分のカウンターから流れるように決められた1点目、46分にはGK岡西選手にとってはノーチャンスのミドルが甲府ゴールに襲いかかった。
そして後半に入ると岡山はディフェンスに徹する。
ブロックを敷く相手に対してどう崩すか?シーズン通して課題となっていた甲府だがこれを崩しきれず90分の戦いを終えてしまった。
今シーズン最終節、藤田選手の引退試合として大きな意味を持つ一戦だったが消化不良というか、気持ちよく終わることはできなかった。
しかし来シーズンに向けての希望も見ることができた試合だったことも確かだ。
まずは試合を振り返っていきたい。
≪前半≫
甲府のボールでキックオフ。フォーメーションは3-4-2-1。トップにはドゥドゥ選手、左シャドーに荒木選手、右シャドーに松田選手が入る。
試合序盤から岡山がハイプレスで押し込んできたが、甲府は落ち着いて対応。ピッチ上では激しいポゼッション争いが繰り広げられたが、先に得点チャンスを作ったのは甲府だった。
前半6分の甲府。ピッチ中央の左サイドでパスを受けた内田選手から相手DFライン裏を狙ったダイアゴナルのパスが入り、これに走りこんだのはドゥドゥ選手。だが相手選手にも寄せられ、最後はGK金山選手にクリアされてしまう。
さらに前半18分。ペナルティエリア右から松田選手が供給したクロスに、ニアで中村選手がヘディングで合わせる。しっかりと枠を捉えたシュートだったがGK金山選手のほぼ正面でブロックされてしまう。
試合が動いたのは前半32分。先制したのは岡山だった。
上門選手にドリブルでするするっとペナルティエリア左前まで持ち込まれ、ゴール正面にいた白井選手にラストパス。これを白井選手に右足を振り抜かれてしまいゴール右に決められてしまった。
その後、先制に成功した岡山に終始ペースを握られることになる。ハイプレスと素早い寄せで相手陣内に押し込み積極的にシュートに持ち込む。その攻撃に応じるために甲府のDFラインは下がってしまい、攻撃の起点が作れない時間が続く。
そんな状況の中で岡山に2点目が生まれてしまう。
前半45分+1分。ペナルティエリア手前から上田選手に縦パスを入れられ、山本選手が頭で落としたボールに走りこんだのは濱田選手。左足を振り抜かれゴールネットを揺らされてしまった。
0-2と2点ビハインドとなってしまったが、このままでは終われない甲府。ホーム最終戦で意地を見せる後半戦に期待することとなった。
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試合終了後 監督記者会見
寒い中、4,000人を超えるファン・サポーターの皆様にご入場いただきましたが、最終戦に勝てずに本当に申し訳ございません。今シーズンはコロナ禍の過密日程でしたが、いろいろな選手がピッチに立てるようになりました。その中で4位で終わったことは、昇格が出来ずに本当に残念でしたが、次に繋がるシーズンになったと思います。
今日のゲームに関しては前半から良い形を作れていたとは思うのですが、やはり決め切るところを決め切れなかったことが痛かったです。用意していた「サイドの突破からクロスに入っていく」というところで惜しい場面が何度かあった中で、得点を取り切れていれば結果は変わっていたと思います。カウンターとこぼれ球のミドルシュートで決められたところ、前半2点目を取られたところが痛かったと思います。後半に入って何度かチャンスがありましたけど、最後の最後でゴールをこじ開けられなかったこと、これは引き分けが多い今シーズンを象徴していると思いますし、来シーズンに向けて決め切れるように、今日のゲームも逆転できるような流れにしていかないといけないと思います。しかし最後の最後まで選手たちは戦う姿勢を見せてくれたと思います。
Q:今シーズン先制された試合で「逆転して勝つ」までパワーを持っていけなかったところは課題だと思うのですが、逆転まで持っていくには来シーズン以降何が大切になってきますか?
A:まずは今年は若いチームだということが要因の1つだと思います。ベテランや経験豊富な選手が大勢いるチームというのは1点取られても落ち着いてゲームをコントロールできる、そういうところがあるのかなと思いますし、我々は若い選手たちが出場することが多かった。負けているときも落ち着いてゲームをコントロールしつつ追加点を奪って勝ち切るゲームが必要だと思います。まだまだ来シーズンも若い選手たちはいると思いますので、そういうところで今シーズンの経験を踏まえてゲームに入れるように、今日のような先に得点を奪われて荒れたゲームになったりとか、自分たちがファールしてフリーキックを与えたりとか、もう一度見直さないといけません。得点を取られる前に取り切るということが重要ですので、先制点の大事さは引き続きやっていかなければならないと思います。
Q:今シーズン限りで藤田選手が引退となりますが、どのような選手だったかお伺いできますか?
A:対人の強さとキックの精度などのプレーが素晴らしい選手でしたが、何より「気持ちがすごく強い」。そこを一番感じましたし、我々スタッフにも男気あるプレーヤーでした。怪我や様々な状況がありましたけど、12年間お疲れ様と言いたいです。
Q:入間川選手も出場して、今シーズン登録した選手は全員出場したシーズンでしたが、このあたりはどう思いますか?
A:全員出したいというのはターンオーバーを敷いた時から思っていました。入間川に関しては何回かチャンスがあったと思うのですが、最後の最後に少しの時間でも経験できたこと、これからの成長の糧にしてほしいと思います。落ち着いてボールタッチも出来ていましたし、これからも頑張ってほしいと思います。
Q:来シーズンに向けてどのようにチームを作っていきたいでしょうか?
A:チームとしてやるべきことは整理されてきたと思います。今日のゲームの中でも失点するまでの間とかはしっかりとゲームコントロールをしながら自分たちの形を作れていたと思います。「最後のゴールネットを揺らすこと」「アタッキングサードの精度」、来シーズンに向けてやはりここを磨いていかないといけません。1人のストライカーに頼らず、チーム全員でどこからでも得点を取れるようなチームにしていくことが私の目標ですし、最後のゴール前での「足を振る勇気」というのが来シーズンも大事になってくると思います。
Q:昨シーズン5位、今シーズン4位でしたが、監督自身今年どんなシーズンでしたか?
A:昨シーズンはウタカというストライカーがいて、ベテランの選手たちもいて、その中でチームを作りながら、攻撃的に行き粗削りになるところもありましたけど、満足いくわけではないですが、昨シーズンは自分の中ではある程度出来たシーズンだったのかなと思います。今シーズンに関しては本当に苦しいシーズンでしたが、若手を使いながら、選手たちも様々なモチベーションの中でサッカーが出来る喜びを噛み締めながら良くやってくれましたし、本当に選手が自分たちの立場やクラブのことも含めて、チームが1つになって戦ってくれたことが本当に良かったです。私自身もこのようなチームを作れたこと、こういう選手たちと一緒に出来たことが良かったシーズンでした。しかし昇格を逃したことはすごく悔しいですし、申し訳なく思いますし、若いチームでも関係なく「昇格にチャレンジしていく」「昇格を掴み取る」「勝ち切る」というところを前面に押し出してやっていきたいと思います。
Q:今年の新体制発表会の時にベテランと若手の違いを器に例えて答えてくださいました。「ベテランの選手は戦うときは大きい器がすこし小さく縮まった状態で戦うけれど、若い選手は経験不足でもどんどん上に上がっていこうという意識があるので、これが噛み合っていけたらすごく良いチームになっていくんだ」と仰っていました。そういった意味では今シーズンはターンオーバーを敷いて良い方向に向かったのかなと思うのですが、いかがでしょうか?
A:今シーズンは若手の台頭があり、経験を積めるチャンスが多かったと思います。ただやはり通常のレギュラーシーズンの中で掴み取るということは大変なことであって、今シーズンはイレギュラーなシーズン。この経験を若手は活かさないといけないです。来シーズンに向けて「俺は20試合出たから大丈夫だ」というような気持ちで入ってくると足元救われると思いますし、自分のアクセルを緩めることは許されないシーズンだと思います。ベテランの選手は「今何をすべきか」「どういったところで力を使うべきか」がわかる選手です。若手の選手はアクセルを踏み切ってやって良い方向に限らず悪い方向に進むこともあります。若手の選手たちは、今シーズン足りなかった部分を来シーズンに向けて今から準備すべきだと思います。ベテランの選手たちは体を休めて自分を見つめ直して、またどうやってパワーを出すのかということを、リフレッシュした上でシーズンインして欲しいと思います。そういう意味では若手の選手たちは大きな器の中で暴れまくって、しっかりと整理した上で強いパワーを出せるように、そこに期待したいと思います。
Q:昨シーズンプレーオフ徳島戦の後に、「コーチから監督になって1年目、まだまだ反省するところもやるべきところもあります。」と仰っていました。今回監督2年目を終えて、どのように感じ、来シーズンどう繋げていきたいでしょうか?
A:昨シーズンは勝敗に右往左往されていたことを私自身も感じていました。今シーズンはそういうところも少しはあるのですが、先のことを考えながら出来ていたと思います。言葉は悪いですが、引き分けを計算しながらとか、負け数をどこまでにしておけば上位に行けるのかとか、そういうところも含めて自分のプランを建てながら出来たことは、2年目として良かったのかなと思います。ただやはり、いろいろ周りからも指摘されることもありますし、中でやっている選手たちと外から見ているファン・サポーターの方々との見方というのはやはり少し違うところもあります。そこを埋めていく作業が3年目に必要だと思います。今シーズン2年目のところでベーシックのところ、こういう戦い方をするんだというのはある程度見せられたかなと思います。ここを3年目にクオリティ高くやっていく、勝つためのクオリティの高さにフォーカスしながらやっていく、ここを来シーズンは強く求めていきたいと思います。
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