試合結果

8.6 (土) 19:03

2016明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第7節

AWAY 等々力陸上競技場

川崎フロンターレ

試合終了

4-0

ヴァンフォーレ甲府

44分 大久保 嘉人
48分 OWN GOAL
56分 小林 悠
69分 エウシーニョ
1 前半 0
3 後半 0
川崎フロンターレ ヴァンフォーレ甲府

選手交代

46分
橋本 晃司→ 三好 康児
60分
保坂 一成→ 福田 健介
57分
大塚 翔平→ 武岡 優斗
60分
河本 明人→ ダヴィ
80分
エドゥアルド ネット→ 板倉 滉
76分
新井 涼平→ 津田 琢磨

警告・退場

5分

イエローカード 橋本 晃司

77分

イエローカード 福田 健介

72分

イエローカード 小林 悠

85分

レッドカード ダヴィ

90分+1

イエローカード 板倉 滉

川崎フロンターレ ヴァンフォーレ甲府

スターティングメンバー

GK 1

チョン  ソンリョン

GK 1

河田 晃兵

DF 18

エウシーニョ

DF 41

土屋 征夫

DF 4

井川 祐輔

DF 8

新井 涼平

DF 5

谷口 彰悟 イエローカード

DF 16

松橋 優 イエローカード

DF 20

車屋 紳太郎

MF 28

橋爪 勇樹

MF 21

エドゥアルド ネット イエローカード イエローカード

MF 30

保坂 一成

MF 14

中村 憲剛

MF 6

マルキーニョス パラナ

MF 27

大塚 翔平

MF 14

田中 佑昌

MF 7

橋本 晃司

FW 23

稲垣 祥

FW 11

小林 悠 イエローカード

FW 13

河本 明人 イエローカード

FW 13

大久保 嘉人

FW 10

ドゥドゥ イエローカード

サブメンバー

GK 30

新井 章太

GK 31

岡西 宏祐

DF 17

武岡 優斗

DF 17

津田 琢磨 イエローカード

DF 23

エドゥアルド

MF 2

福田 健介

DF 28

板倉 滉

MF 7

石原 克哉

MF 16

長谷川 竜也

MF 20

黒木 聖仁 イエローカード

MF 22

中野 嘉大

FW 9

ダヴィ

MF 26

三好 康児

FW 25

森 晃太

監督

風間 八宏 佐久間 悟

スタッツ

川崎フロンターレ ヴァンフォーレ甲府
21 シュート 6
7 GK 10
7 CK 3
10 直接FK 18
4 間接FK 0
4 オフサイド 0
0 PK 0

試合総評

明治安田生命J1 2ndステージ 第7節 『 川崎F 4-0 甲府 』


『 1stステージに続き川崎Fに4失点で完敗。ダヴィ選手出場も見せ場なく、2戦連続無得点で試合を終える。 』

 前半、川崎Fの猛攻を受け必死のディフェンスも前半終了間際に1失点。後半開始直後に失点すると立て続けに更に2点を失う。甲府はダヴィ選手を後半投入するも見せ場は作れず、不用意なファウルでレッドカードをもらい退場。結局攻撃は最後まで沈黙したままで2戦連続の無得点で、上位チームから勝ち点を得ることはできなかった。

◆ ◇ ◆

 今節アウェイで対峙するのは現在首位の川崎フロンターレ。前節の浦和戦に続いて上位チームとの対戦だが、下位チームとの勝点差が縮まる中でこの試合で勝ち点を得られるかどうかで今後のリーグ戦の行方は変わってくるはず。

 甲府は2分け2敗で迎えた第5節名古屋戦で勝利。生まれた上昇ムードの中で、前節浦和と対戦したがサイドを攻略されて2失点で敗北した。「これでやられるようなら守りようがない失点」。佐久間監督は試合後に振り返ったが、WBが相手のサイドを止められずクロスを上げられると、中央のDFがゾーンディフェンスからマンマークに切り替えられずに失点した。

 5人のブロックで中を閉めて外に追い出し、WBがプレッシャーをかけることでクロスの精度を下げ、守備のリスクを減らすのが甲府の狙い。それにも関わらずWBのプレッシャーのかけ方が緩くなったことで相手のサイド攻撃を制限できず、さらにディフェンスラインもマークを外してしまった。主将・山本選手を欠く中ではあるが、守り方には修正が必要。

 「スペースを埋めつつ人に行かないといけないというバランスの難しさはある」と話すのは今節スタメン濃厚の保坂選手。前節は後半からピッチに立つと周りの選手と連携して浦和の攻撃の芽を摘んだ。

 保坂選手は今季、1stステージの名古屋戦でイ スンヒ選手と交錯して負傷。長らく全体練習から離れていたが、前節ボランチを組んだマルキーニョス パラナ選手とのコンビネーションは良好だと話す。「90分はやってみないと(わからない)」というが、今節の対戦相手の川崎Fは前線に大久保嘉人選手、中村憲剛選手、小林悠選手ら強烈な個の力を持つ選手が揃うだけに、ボールをまわす時間を作ることが重要になる。「守備をしっかりやって、ちょっとでも自分達の時間を作れるようにしたい」と保坂選手も役割を自認し、強敵相手に静かに闘志を燃やした。

 強豪相手の試合が続く中で、今週加入したダヴィ選手にも否が応でも期待がかかる。先月21日の練習参加から主にコンディション調整に注力し、先週末から全体練習に参加しチームメイトと汗を流している。報道陣の取材に対し「90分間出るのはまだまだ難しい」としたものの「ブラジル人として責任がある」とチームの勝利に向けて強い気持ちを見せる。J2で31ゴールを挙げた2012シーズンの輝きはヴァンフォーレサポーターの心に未だ深く刻まれている。今節はベンチスタートだが、J2優勝でJ1昇格を成し遂げた立役者の復帰は、厳しい残留争いにいい影響をもたらすことはできるか。

◆ ◇ ◆

 試合開始直後は川崎Fの攻撃を甲府が受ける展開。前半3分、中村選手がペナルティアーク付近からミドルシュートを試みるも甲府DFがクリア。前半14分にはペナルティエリア右手前でパスを受けた小林選手が反転してミドルシュートを放つも、ボールはGK河田選手がキャッチする。

 川崎Fはさらに前半18分、中村選手がディフェンスラインの背後に浮き球のパスを供給。このボールに反応した小林選手がシュートを放つも、GK河田選手がファインセーブを見せてボールはポスト直撃。さらに前半20分、中村選手のスルーパスから大塚選手がディフェンスラインの裏に抜け出しシュートを放つも、ここもGK河田選手が素晴らしいセーブを見せ、難を逃れる。

 逆に甲府は前半26分、土屋選手が中盤でボールを奪い、後ろから上がってきた河本選手にパスを供給。河本選手がボールを持ち上がり右サイド深い位置からクロスを供給すると、ペナルティエリア中央で稲垣選手が胸で落として、落ち着いてドゥドゥ選手にパス。このボールにドゥドゥ選手がダイレクトで合わせるも、ボールはゴール右に外れてしまう。

 勢いをつける甲府は前半31分、左サイドで稲垣選手がボールをキープし、田中選手にパス。田中選手がドリブルで持ち上がり、ドゥドゥ選手とのワンツーで抜け出して再びドゥドゥ選手にパスを供給。このボールにドゥドゥ選手が右足で合わせるも川崎FDFに当たってラインを割る。左CKを獲得すると、橋爪選手のクロスに新井選手が右足で合わせる。しかし、枠を捉えることはできない。

 チャンスを作りながらも、なかなか決められない甲府だったが、逆に川崎Fにセットプレーからチャンスを作られてしまう。前半44分、左CKを獲得すると、橋本選手が上げたクロスに中央で大久保選手がフリーで合わせると、ボールはネットに突き刺さる。何とか耐えていた甲府だったが、前半終了間際に1点を奪われてしまう…。

※この続きは、VFK公式モバイルサイトの各試合『試合総評』メニュー(有料)をご覧ください。
 ご加入方法はこちらです。

試合終了後 監督記者会見

ヴァンフォーレ甲府:佐久間悟監督

 「前回対戦はホームで0-4でしたが、あの時は結果的に4点を取れられたが中村選手という類いまれな頭脳を持つ選手の個人的なもの、セットプレーを含めた失点で我々もチャンスを作れていたし、その意味で(今節も)そういうサッカーをしようと…。年間でまだ1敗しかしていないし、年間順位1位のチーム、外国人選手がフィットしてきて、盤石な体制になっている状況でした。

 前半、エウシーニョ選手がオーバーラップしてくるのでサイドで吸収して6枚のバックラインと3枚のボランチでということで(考えていた)。中村選手のパス出しのところで前半裏を取られて1本危ないところがあったが、それ以外では概ね抑えられていた。奪ったボールをドゥドゥ選手を中心にカウンターを仕掛けたかったが、エウシーニョ選手が上がったところの左サイドを攻略しようということで河本選手、田中選手、ドゥドゥ選手で攻撃を仕掛けた。シュートは少なかったが、点が入るチャンスが2度3度あったと思う。最後の最後でセットプレーで点を取られて残念ながら0-1となった。

 ハーフタイムにこういうやり方は川崎Fに対してこれしかないと思っていたし、決定的なチャンスはあった。後半の入りをしっかりやって、20分まで我慢しようと思っていた。それから交代カードを切って、川崎Fももっと攻めてくると思うので、まずは追いついて同点にすること。そのあとはシステムや人を代えていきたかった。

 後半の3分か4分に判断ミスがあって、入れ替わって2点目を取られた。あの失点は痛かったし、重かった。試合が終わって、選手に試合について声をかけたり次の朝まで(映像を見ることなく)試合の評価はしないが、ミスをした選手のバラバラ感というか、中村選手へのパス出しの牽制を忘れ、不用意に飛び込み、そこからチームがバラバラになって、私は個人的には新井を代えるまで3点目、4点目を取られて、サポーターの皆さん、テレビの前で応援してくれた皆さんに恥ずかしいというか、残念な試合をお見せしてしまった。

 ダヴィ選手が退場になって10人となったが、津田選手が入って全体をまとめるようなことをしてくれて少し安定した。0-4で安定も何もないかもしれないが、集中力は戻った。いずれにしても、メンバーを選び、川崎F対策を考え、選手交代をしたのは私。選手を不安定ない心理状態にしたのも、ヘディングをあそこで決められたのも残念だが、ヘディングが不得意な選手にCBをやらせ、大久保選手をマークさせたこともすべて私が決めたこと。選手は言われたとおりに頑張ってやってくれた。そのことには感謝したい。

 ただ、人間は逆境に立った時、苦しい時にどれくらい安定して本来の力を出せるかが重要。今日のチームには失点を重ねた時間帯にそれを保つことができずにもろさが露呈した。この状態でファイナル10を安定した戦いができるのか不安な所があるが、我々が目指すのはこのステージに残ること。私自信も反省して、修正すべきところは修正したい。」

試合データ

試合開始日時 2016年08月06日(土) 19:03
試合会場 等々力陸上競技場
主審 木村博之
副審 越智新次
副審 今岡洋二
第4の審判員 鈴木規志
入場者数 20,016人
天候
ピッチ状態 全面良芝:水含み
気温/湿度 27.6℃/82.0%