GAME
試合結果
選手交代
64分
佐藤 和弘→ アラーノ
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60分
奥井 諒→ 酒井 宣福
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80分
湯澤 聖人→ 曽根田 穣
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69分
奥抜 侃志→ 大前 元紀
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90分+4
横谷 繁→ 山本 英臣
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75分
フアンマ デルガド→ ロビン シモヴィッチ
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警告・退場
58分
小島 幹敏 |
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89分
櫛引 一紀 |
スターティングメンバー
GK 1
河田 晃兵 |
GK 32
加藤 有輝 |
DF 41
武岡 優斗 |
DF 19
奥井 諒 |
DF 22
小出 悠太 |
DF 45
櫛引 一紀 |
DF 6
エデル リマ |
DF 3
河本 裕之 |
MF 2
湯澤 聖人 |
DF 6
河面 旺成 |
MF 40
小椋 祥平 |
MF 26
小島 幹敏 |
MF 26
佐藤 和弘 |
MF 5
石川 俊輝 |
MF 39
内田 健太 |
MF 8
茨田 陽生 |
FW 14
横谷 繁 |
MF 33
奥抜 侃志 |
FW 9
ピーター ウタカ |
MF 18
イッペイ シノヅカ |
FW 10
ドゥドゥ |
FW 22
フアンマ デルガド |
サブメンバー
GK 31
岡西 宏祐 |
GK 21
塩田 仁史 |
DF 3
小柳 達司 |
MF 7
三門 雄大 |
DF 4
山本 英臣 |
MF 20
酒井 宣福 |
MF 50
田中 佑昌 |
FW 36
吉永 昇偉 |
MF 29
アラーノ |
FW 9
ロビン シモヴィッチ |
FW 11
曽根田 穣 |
FW 10
大前 元紀 |
FW 18
佐藤 洸一 |
FW 28
富山 貴光 |
監督
伊藤 彰 | 高木 琢也 |
試合総評
明治安田生命J2第30節 『 甲府 1-0 大宮 』
『 横谷が300試合出場達成のメモリアルAT弾!ドラマティックな値千金の勝利! 』
J今シーズン3度目となる1万人超えの入場者10,083人で盛り上がった中銀スタジアム。J通算350万人入場を達成した記念すべき大宮戦には、感動的な結末が待っていた。
本日の「J通算記録」は入場人数だけではなく、J通算300戦出場を29節で達成した横谷選手が、AT3分に劇的なPKに成功し勝利。J2で4位に位置付けている大宮との勝ち点差を「3」にまで縮めた。今節に負けてしまえば上位陣と大きく引き離され、自動昇格の目標が実質的にとても厳しくなってしまう一戦だっただけに、あまりにもドラマティックで、あまりにも大きな価値のある勝利となった。
前節の千葉戦を3-0と快勝し現在リーグ7位につける甲府。残りの試合数も少なくなってきた所で、ホーム山梨中銀スタジアムに迎えるのはリーグ3位の大宮。甲府はここから第31節横浜戦(同4位)、第32節柏戦(同1位)といった上位陣との3連戦。2019シーズンの天王山と言っても過言ではない初戦を迎えた。
この天王山の初戦となる大宮戦に勝つことができれば、大宮との勝ち点差はわずかに3ポイント差に縮まり、さらにはJ1自動昇格圏への望みと横浜戦、柏戦と続くハードな順位争いにも勢いを持って挑める一方、負ければ自動昇格圏への望みが消えかねない重要な一戦。今節の持つ意味を物語るように、山梨中銀スタジアムには今季3度目となる10,000人を超える両チームのファン・サポータが駆けつけた。
甲府は、出場停止が解けたドゥドゥ選手と横谷選手がシャドーを務め、トップはウタカ選手の3-4-2-1。大宮のフォーメーションも3-4-2-1でミラーゲームとなるため、厳しい戦いが予想されるが、そのような状況でも甲府は前線の3人でいかに得点チャンスが作れるか、守備では小出選手を中心としたDF陣が大宮のワントップ、フアンマ・デルガド選手に仕事をさせないことと、相手の攻撃起点となるサイドへの対応に湯澤選手、内田選手といったSBの動きも見どころとなる試合となった。
<前半>
試合は甲府ボールで開始。
序盤から攻守交替の激しい展開となったが、3-4-2-1のミラーゲームの中で両チームとも決定機を作る。
先に決定機を作ったのは甲府。前半6分の攻撃だった。ペナルティエリア正面から相手DFラインぎりぎりにいたウタカ選手に縦パスが入り、受けたウタカ選手がドリブルでゴール左に侵入。寄せてくる相手をトラップで躱し、逆サイドに走り込む湯澤選手にラストパスを送った。だが、そのパスは湯澤選手がいっぱいに伸ばした足の先をわずかにスルーし、ゴールラインを割ってしまった。
直後の8分には大宮に決定機を与えてしまう。左サイドを深くえぐられ、イッペイ・シノズカ選手がゴール前に精度の高いクロスを供給。これにヘッドで合わせたのはフアンマ・デルガド選手。甲府DF陣も寄せるものの頭一つ抜けた高い打点から繰り出されたヘディングにひやりとしたが、シュートはGK河田選手の正面。
がっぷりと組んだ試合になったが、前半25分頃から若干大宮寄りの流れになる。前線からのハイプレスと高いDFライン。また距離感の良い守備でパスが繋がりはじめ、甲府が押し込まれる場面があった。
前半30分には、両チームの選手が甲府のペナルティエリア内で入り乱れ、最後は右ゴールポスト前で茨田選手にシュートを放たれるも、GK河田選手と武岡選手のディフェンスでゴールを守り切った。
その後は甲府も盛り返し、終了間際の44分に決定機を作る。敵陣右サイドで粘った湯澤選手がペナルティエリア内からクロスが入り、それに反応したドゥドゥ選手が後ろから走り込み、ボールの落下地点に入る。だがうまくボールが足に付かず、不意に蹴ってしまったボールはゴールをかすめて枠の外に。
お互い決定機は作り出すものの、一点が遠い展開のまま前半をスコアレスで折り返した。
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試合終了後 監督記者会見
まずは、10,000人のファン・サポーターの皆様方に来ていただいて、それもしっかり後押しをしてもらって、今日のゲームはファン・サポーターのおかげで勝ったゲームだと思います。
前半、我々もウイングバックの裏というところは一つ狙ったところだったんですけれども、そこを上手く使えていた時と使えていない時がありました。使えていない時はやはり相手に押し込まれて苦しい時間が多かったんですけれども、ディフェンス陣がしっかりフアンマ、シモビッチ、恐い強力なフォワードに対してしっかりと戦ってくれたということは凄く評価できるかなと思います。本当に一進一退で我々もやられる場面も多々ありましたし、逆に言ったら決められる場面もありましたし、本当に素晴らしいゲームを最後まで戦えたということは凄く良かったと思います。最後の最後横谷がきっちり決めてくれたというのは、次に繋がるパワーになったと思います。これをしっかりと次のゲームに繋げていかないといけないと思います。
Q:ゴールも含めて今日の横谷選手のプレーであったり存在というのは、監督の目から見ていかがでしたか。
A:やはり僕がいうタスクをしっかりやってくれるので、そういう面ではシャドーに入ってのタスク、ボランチに入った時のタスクというところは凄くこなしてくれたかなと思います。彼自身もやはり今日負けたくないという気持ちが前面に出ていましたし、本当に良かったかなと思います。
Q:ドゥドゥ選手がPKを獲得しましたが、スタンドから見ていると疲れているのかなという感じもありましたが、交代するのか90分いくのかというところを監督としてどう考えていましたか。
A:前線のウタカ、ドゥドゥの足が止まってきた部分はあります。ただ、彼らがグラウンドにいるということで、大宮さんに脅威を与えるというところは、多分見ているお客さんもやっている選手達も感じていたと思います。ワンプレーで流れを変えられる選手ですから、そういう面でカウンターで一本脅威を与えてくれると良いかなということを期待して最後まで残しました。前線の選手を代えてということもあったんですけれども、この暑さを含めお互いに消耗した中で、最後の最後ペナルティーエリアの中で勝負が出来る選手をやはりグラウンドに長く置いておくというところ。攻撃的な布陣を取ったことに尽きるのかなと思います。
Q:最後のPKのキッカーは横谷選手に事前に決めていたのですか。
A:いつもトレーニングしている中では、ウタカでしたりドゥドゥでしたり、横谷もいつも練習はしてもらっています。対大宮というところプラス、疲労感でしたり、ドゥドゥ、ウタカの意気込み方というところよりも冷静な横谷ということになりました、僕自信も横谷というふうに言おうと思っていましたけれども、自分でしっかりボールを持っていたので、こちらもそれを尊重しました。一瞬、助走の時に躊躇した場面もありましたが、それでも顔を見たら冷静でしたので、入るかなと思っていました。
Q:今日の試合はJ1昇格という意味では非常に重要な試合だったと思いますが、その中で勝ち点1ではなく勝ち点3を奪えたということで、その意味合いというのは監督から見てどのように考えていますか。
A:シーズンを通してこういう上位チームとやる時に勝ち点6ゲームという風に言われていますけれども、シーズン前半はやはり勝ち点6ゲームというよりは勝ち点3ゲームなのかなと。ただ、残り10試合くらいになって昇格争いをするライバルチームとの戦いというのは、やはり勝ち点3ではなく勝ち点6の重みがあるのかなと思っています。それはシーズン当初から僕自身も頭に入れながら、30試合くらいまでは昇格争いをするチームとはしっかりと勝ち点を縮めながらとか、引き分けであるとか勝ち点をしっかり積み重ねながらやると考えていました。残り12試合というところで、こういうゲームを勝ち切って勢いに乗せるというのは、シーズン当初からそういう話は選手たちにしてきました。そういう意味では、このゲームに勝てたというところは、昇格に向けて第一歩を踏み出せたかなと思います。20試合くらい経過したとき、我々も下降気味なところがありましたけれども、選手達が真摯に取り組んでくれましたし、逆に言ったら今の流れというのは選手達自身が掴んだものだと思いますので、このまま次に向けて足元を見据えてやっていきたいと思います。
Q:アラーノ選手がホーム初お目見えとなりましたが、今日のプレーや今後に期待する部分について教えてください。
A:見ての通り技術も高いですし、スピードもありますし、ドリブルも出来ますし、ある意味攻撃の核というか攻撃のピースというか、我々がパワーを持ちたい時というのは、彼の今日のパフォーマンスを見ても凄く有効的な選手であると思っていますし、素晴らしい選手であると思っています。実際はコンディションの部分もありますが、今は20~30分を目途に、彼自身が日本のサッカーに慣れつつも、自分のパフォーマンスを出してくれるというのは素晴らしい事だなと思います。残り12試合、その中でスタートでいく時もあると思いますし、こういうふうにジョーカーとして使う時もあると思います。彼の力というのは、今後の12試合に凄く大切な力になると思いました。これからしっかりとチームになじんで、もっともっと活躍して欲しいと思います。
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