GAME
試合結果
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選手交代
46分
稲垣 祥→ 下田 北斗
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64分
佐藤 寿人→ 浅野 拓磨
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64分
土屋 征夫→ 伊東 純也
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80分
ミキッチ→ 佐々木 翔
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71分
津田 琢磨→ 橋爪 勇樹
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86分
ドウグラス→ 皆川 佑介
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警告・退場
21分
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スターティングメンバー
GK 21
河田 晃兵
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GK 1
林 卓人 |
DF 41
土屋 征夫 |
DF 33
塩谷 司
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DF 4
山本 英臣
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DF 5
千葉 和彦
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DF 17
津田 琢磨 |
DF 4
水本 裕貴 |
MF 16
松橋 優
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MF 14
ミキッチ
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MF 8
新井 涼平 |
MF 8
森崎 和幸 |
MF 6
マルキーニョス パラナ |
MF 6
青山 敏弘
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MF 27
阿部 翔平
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MF 27
清水 航平
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FW 23
稲垣 祥 |
MF 9
ドウグラス
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FW 9
阿部 拓馬
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MF 30
柴崎 晃誠 |
FW 10
バレー |
FW 11
佐藤 寿人 |
サブメンバー
GK 1
荻 晃太 |
GK 13
増田 卓也 |
DF 3
畑尾 大翔 |
DF 19
佐々木 翔 |
MF 7
石原 克哉 |
MF 28
丸谷 拓也 |
MF 18
下田 北斗 |
MF 16
山岸 智 |
MF 28
橋爪 勇樹
|
MF 24
野津田 岳人 |
FW 15
伊東 純也 |
FW 29
浅野 拓磨 |
FW 19
盛田 剛平 |
FW 22
皆川 佑介 |
監督
佐久間 悟 | 森保 一 |
試合総評
明治安田生命J1リーグ 2nd 第15節 『 甲府 0-2 広島 』
明治安田生命J1 2ndステージ第15節。J1残留を自力で勝ち取るべく、2ndステージ・年間順位ともに首位の広島相手に挑む。
前節、甲府は残留争いのライバル・山形と対戦。堅守を維持しながら山形の攻撃をはね返し続け、後半に訪れた決定機を稲垣選手が決め切り1-0で勝利。リーグ戦残り3試合で16位・松本との勝点差を9とし、J1残留をぐっと手繰り寄せた。
甲府は前節からメンバーの入れ替えはなし。土屋選手、山本選手、津田選手の"111歳トリオ"に、新井選手とマルキーニョス パラナ選手のダブルボランチ。右WBには松橋、左WBはここまでリーグ戦全試合出場している阿部翔平選手。シャドーには阿部拓馬選手と前節リーグ戦初ゴールを挙げた稲垣選手が入り、ワントップにはバレー選手。ブロックを作り堅い守備からチャンスをうかがう。
対する広島は"堅守"を軸にカウンターから得点を奪う堅実なスタイルが特徴。基本システムは3-4-2-1で、試合開始直後からエネルギーを持って前に出てくる。佐藤寿人選手の裏への飛び出し、ドウグラス選手のヘディングなどからゴールを奪い、連動性高い守備で相手の攻撃をシャットアウト。後半に入ってからは浅野拓磨選手のスピードを武器に追加点を取って勝ち切る形だ。
守備を軸としているチーム同士の対戦となるが、山本選手は広島について「相手に隙がなくても崩して得点が取れるチーム」と話す。広島はJ1 2ndステージ優勝と年間優勝を視界に捉え、下位の甲府相手に勝点3が欲しいところ。逆に甲府は引き分け以上でも残留が決まるため、焦れずに0-0の時間を長くすることが重要。広島の焦りを誘えれば、前線のバレー選手と阿部拓馬選手がゴールを狙うことは十分可能だ。
他会場の結果次第では、甲府の結果に関わらず残留は決まる。それでも佐久間監督は「自らの手で残留を決める」としている。ホームの大歓声の中、残留を確実にする戦いは始まった。
■ピックアップシーン
▼前半8分
左サイドの阿部翔平選手が前線のバレー選手にパス。バレー選手が広島DFと競りながら足元におさめるも、バレーにファウルの判定。
▼前半15分
広島ゴール!最終ラインからのロングボールを左サイドの清水選手がワンタッチで折り返し、ドウグラス選手がダイレクトシュートを放つ。ボールはGK河田選手の脇を抜け、ネットを揺らす。甲府0-1広島
▼失点後はディフェンスラインを上げて高い位置でボールを奪おうとする甲府。
▼前半30分
広島追加点。右サイドのミキッチ選手が上げたクロスをGK河田選手がパンチングで弾く。こぼれ球を左サイドの清水選手が拾いクロスを上げる。ゴール前で混戦になるも、こぼれたところに清水選手が詰めてシュートを放つと、ボールはネットに突き刺さる。甲府0-2広島
▼前半32分
津田選手からのパスを受けたバレー選手が反転してシュートを放つ…
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試合終了後 監督記者会見
試合の総括の前にですね、結果的に他会場の結果で他力になってしまいましたけれども、今シーズン残留をすることが出来たということ。改めて本当に頑張ってくれた選手、スタッフのみんな。私が監督に就任してから、ひたすら支えて頂いたフロントの皆さん、応援し続けて頂いたサポーターの皆さん。そして途中でクラブを離れることになりましたけれども、前監督の樋口さんにも要所要所で助言を頂いたりしたという事もありましたので、多くの皆さんにこの場を借りまして感謝を申し上げたいと思います。
試合に関しては本当に残留できたことは嬉しいのですが、セカンドステージの戦いを振り返ってみますと上位のチームとの対戦がほぼ終わって、ガンバに敗れ、FC東京にも敗れ、鹿島にも負けと。浦和には奇跡的に引き分けることが出来ましたけれども、横浜FM、それから今日の試合ということで、ことごとく上位のチームには結論から言うと歯が立たなかったという事を言わざるを得ない状況だと思っています。今日、自分たちが用意してきたプランがなかなか機能せず、そして結果も上手くいかなかったということで言うと、ガッカリしているというか残念な試合結果だったと思います。
前半に関しては広島さんは20分以内の得点率が非常に高くて、そこで先制点を取ったらほぼほぼ負けることはありえないという中で、スーパーゴールが入って失点をしてしまい、いただけなかったのは特に2点目だったと思います。クロスボールからGKがパンチングをして、ある程度混戦だったのですが、松橋選手がマイボールになって体を入れたところで入れ替わってしまった状態になったので、広島のアラートさというか、したたかさというか、チャンピオンを目指しているチームというのは、ああいうところを逃さないんだなとベンチの中で改めて思いましたけれども、あの2点目が非常に痛かったなと思います。
ハーフタイムにはそうは言っても、もう一回0-0の状態からスタートして、リーグ戦ですから他会場の結果もあるし得失点差もあるので大きく崩れることはやめようということでスタートしましたが、とはいっても0-2のビハインドでしたので、これまで比較的ゴールキックから長いボールを駆使してセカンドボールを拾ってという戦いだったのですが、ゴールキーパーからピックアップをさせるということが必要だったので、そういったことで言えば、中盤の活性化ということで下田選手を最初はアウトサイドで入れましたが、中盤に戻して、最後は伊東選手を前に出して、橋爪選手とサイドからの攻略を試み、ボールを持つ時間帯はありましたけれども広島さんがこのゲームは0-2で良いというような状態だったと思うので、あのブロックの中に入り込めず、2度ほどバレー選手にビッグチャンスがありましたけれども、それを決めることが出来なくて結果的には0-2ということ。広島に先制点を与えてなお且つ2点目を前半のうちに取られると、今の私たちの力で言うとなかなかひっくり返すことは難しかったかなというのがゲーム後の私の感想です。
Q:シーズン途中で監督を引き継ぎ、GMという立場から佐久間監督を評価すると?
A:非常に難しいところはありまして、優秀な人は兼業、兼務になってもその場に応じて割り切ることは出来たんでしょうけれども、正直言って監督とGMということで言うと、この立場で監督をやる時はいつもそうですが、葛藤の連続だったかなと。選手、特に若い選手に本当だったら成長の場として機会をどんどん与えてあげたいなということもあったにも関わらず、でもやはり現実問題、ソロバンをはじかなくてはいけないということもあったので、そういう厳しいというか微妙な精神状態の中で仕事をせざるを得なかったいうのが実情です。
もしGMとして佐久間監督を評価するのであれば、J1残留できたことは評価するのですが、ただこれは泣き言も人のせいにするつもりもありませんけれども、突き詰めてみると、今の現状はファイヤーマンのように出てきて残留をして英雄のような形で取られますけれども、大元をたどってプロセスを検証してみると、本当に今シーズンのチームの補強とか、それから外国人選手のところ。これは予算が残留しても増えないというクラブの実情がありますが、それはGMとして受け入れなければいけない現実の中で、与えられた中で手腕を発揮するというのが私の仕事ですから。その中でなかなか良い仕事が出来なかった。
先ほども言いましたが、選手も苦しめてしまいましたし、樋口監督というマリノスで優勝経験もある方を傷つけてダメージを与えるようなことになってしまったということで言うと、サッカー人としてそこは申し訳なかったかなと。振り返ってみれば私自身の当初の基本設計のところに若干問題があった結果ですから。本当にJ1というスタートラインに戻すことが出来て良かったという気持ちしかないですね。
Q:来年に繋げるという意味での今年の残留の意味合いは?
A:ひとつは今シーズンに関しては山形さんが上がってきて、松本さんも上がってきて、これは海野会長がお造りになった、それからサポーターの皆さんが支えてこられたヴァンフォーレ甲府というのは、地方クラブのプロヴィンチアの代表としてこれまで頑張ってきた。
しかし、観客数の問題であったり盛り上がりということで言うと、なんとなく松本さんなどに追い越されたような感覚もある中で、やっぱりJ1に留まったことが地方クラブとして、評価に値するところかなと。クラブの中の将来設計でいうとスタジアム構想は間違いなくある訳で、J1に居続けることによって行政の皆さんであったり多くの方が「やっぱりサッカー専用スタジアムが欲しいよね」という気分にもなると思いますので、その活動を少なくとももう一年続けることができると。これがJ2にいくと行政や多くの皆さんがどうせJ2だからと言われ、J1に上がったらご褒美をあげるよと言われるかもしれない。これはどこの世界でも繰り返されることです。
そういうことで言うとJ1に留まったので、サッカー専用スタジアムをなんとか考えましょうよということを、少なくとも松本さんがあのような形で今シーズンかなり盛り上がった訳ですから、そういう議論も財源やオリンピックの関係もあると思いますが、そういうことを発信し続けることが出来るということで言うと非常に意義があったのかなと思います。
Q:ピッチで残留という形で結果が出て、来年のご自身の監督続投については?
A:現時点では私個人的には思っていないです。海野会長と現場に来るときに話をし、私自身の今後のヴァンフォーレ甲府での活動ということもしっかり議論した中で現場に来ましたので、ここで残留が決まってクラブの次の方向性であったりいろいろなこと。これはまた残留が決まってからクラブの皆さんとお話をさせて頂きたいという話をしていますので、私個人的には現場を続けるという意思は今は持ってはいません。