ヴァンフォーレ甲府:佐久間 悟監督
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ヴァンフォーレ甲府:佐久間悟監督
「スタジアムに足を運んでくれた皆さんに感謝したいが、この試合内容では落胆させてしまって申し訳なく、残念に思います。今日の試合に関しては、前節リーグ戦で磐田に惜しい内容、TMを含めて磐田とは3試合目だったが、TMの時と比べると内容がよかったし、互角の時間もあったが結果としては守備で頑張ろうとするチームが慌ててボールを取りに行ってカウンターを受けて失点した内容。そこを抑えることが重要。その中でチュカ選手と、クリスティアーノ選手、ボールを奪った後のビリー・セレスキー選手の配球に期待してカウンターに活路を見出して、前半0-0、あわよくば1-0で終われればいいと思っていたが、残念ながら終了30秒前に失点してそこでゲームプランを変えざるを得なかった。
後半はゲームプランといってもこれまで1点取られた後、著しくバランスを崩して飛び込むところがあったので今日は粘り強く後半20分までやり方を変えず、前半と同じくカウンターの脅威を与えながら守備をしっかりやろうという状況だったが、開始10分で2点取られて、我々のチーム状況を考えると3失点目でゲームが終わってしまった。つまり、55分間サッカーをする時間帯があったが、そのあとはそれほどエネルギーがある試合をお見せすることができずに残念。申し訳ない。
ただ、最後の最後まで選手がリーグ戦絶好調の鹿島相手に下を向かずに戦ってくれたこと、最後の最後までサポーターが応援してくれたことは感謝したい。サポーターの皆さんも「どれだけ応援すれば勝てるのか」と思っているかもしれない。指揮官である私自身が下を向くわけにはいかないので、もう一度整理して次の試合に挑みたい。」
■質疑応答
▼1点目と2点目の失点シーンで見つかった課題は?
「我々のシステムは、甲府がJ2で優勝したあとJ1に挑戦して、その時に4バック、ゾーンディフェンスなどいろいろなやり方を用いたが、その時の究極の課題は個人で決着をつけられてしまうということを突きつけられたこと。同時に、キャプテンの山本選手という、相手の状況を見ながらポジションを変えたり、インターセプトしたり、敏捷性があってパスの配球能力が高い選手をどこで使うとこのチームで有効活用できるか、そういう属人的な要素から今のやり方がスタートした。
山本選手の脇には、できれば彼のカバーリング能力、ボールの配球能力を活かすということになると、アスリート性がある選手を置きたいということになるが、私がGMとして選手と契約し、選手を集めているわけなので、それを嘆くことはできない。残念ながら大きいスペースをダイナミックに守備する選手は多くない。その中で今のシステムをやり、配置を決めてやっている。
今日の1点目、2点目でいうと、間に落ちたスペースでのボールへの圧力というか、ボールへの1対1の局面でボールを取りに行って、勝負を決めてしまうというようなところが1点目でもできず、2点目でもできず。ただ、MFを含めてバックラインも(各選手が)一番得意なポジション、期待する特性を持つであろう選手が練習もできないような状況なんで嘆いても仕方がない。
考えないといけないのは今いる選手にできるかどうかの可能性であるかもしれないが、ここで大きく何かを変えても仕方がないのでもう少しケガ人が戻ってくることを期待したい。1点目、2点目におけるチャレンジする勇気、前半からそこのところは自分の前に入ったボールに対してチャレンジする勇気がないところがかなり見受けられた。そこはもう少し行くように指導するしかないと思います。」
▼山本選手のケガは去年からの故障個所とは別の部分なのか?
「3週間前のトレーニング後に、個人でコンディショントレーニングをしていた時に軽い筋膜炎の症状が出て、それを抱えたままトレーニングを続けざるを得なかった。トレーニングでは強度を最大限配慮してきたが、今日のウォームアップの最後にその症状が出てしまい、「ピッチには一旦立ちますが、無理かもしれません」という話だったので、やれせてみて早めに決断をする予定だった。今まで彼を悩ませてきたグロインペインというか股関節の部分ではなく、単純にハムストリングの負傷です。」
▼石原選手の投入は得失点差を意識したものなのか?
「河本選手はサイドで裏に飛び出したり、ドリブルで仕掛けるタイプだが、石原選手には受けて貰って田中選手にオーバーラップして貰うことを考えた。ビハインドだったので福田選手を入れることや石原選手を入れてSBにオーバーラップさせる、あるいはツートップにして3ボランチにして、石原選手、セレスキー選手、稲垣選手の3人で5-3-2に変形することもできた。河本選手では5-3-2はできないので、まず石原選手を入れてノーマルにプレーさせて変形させようと思っていた。しかし、早くに失点し、鹿島がウチのボランチ脇を含めてCBの前でかなり圧力をかけてきた。土屋選手はかなり疲弊していたし、田中選手も腰に問題を抱えていたので5-3-2にしてWBが高い位置でボールを取りに行くと間にスペースが空くと思ったので、そのままにした。 」
以 上
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鹿島アントラーズ:石井 正忠監督
今日は甲府が相手ということで、かなり堅い守備のブロックをつくってくることを想定していた。そこをどう攻めるかにねらいを持って臨んだ。前半、終了間際に得点できたことは非常によかった。後半も落ち着いてボールを回すことができ、相手の攻撃を自由にすることもなかった。追加点も奪えたし、失点なしで終えることができたことは非常に評価できると思う。