ヴァンフォーレ甲府:佐久間 悟監督
「アグレッシブなゲームだが90分のゲームをしっかりマネジメントすること!!」
「相手のダイアゴナルな動きに注意すること!!」
「後半の入り方を大切に、絶対に勝点を取ろう!!」
鹿島アントラーズ:石井 正忠監督
「後半もやるべきことは何も変わらない。焦らず、自分たちのサッカーを続けること。」
「セカンドボールへのアプローチをもっと早く厳しくいこう。」
「効果的なサイドチェンジでテンポを作っていこう。」
ヴァンフォーレ甲府:佐久間 悟監督
前節もホームで勝つことが出来ませんでしたので、今日は何とかしてホームで勝ちたいという意気込みで臨んだのですが、鹿島は予想していた通りシンプルにトップに当ててセカンドボールを拾う。今日は金崎選手が津田琢磨のところに入り、最初は恐らくうちの左サイドを西選手も含めて攻略したいという状況だったと思うのですが、そこは私たちのプラン通りうまく防いだかなと思っています。鹿島はそこからボランチを起点にしてボックスの角、それからディフェンスラインの背後を突破してくる。飛び出してくることを彼らの攻撃のストロングポイントとして想定していましたけれども、そこは前半はうまく消せたのではないかと思います。
ただ自分達のマイボールをあまり良い形ではなく失って、そこから決定的なピンチを招いたということ。あとはクロスの対応で何度か相手をフリーな状況にしてピンチはありましたけれども、前半に関しては幸運もありましたけれども、自分達のプラン通りだったかなと思います。
後半に関しては、せっかく前半我々もファーストボールを頑張って、そしてセカンドボールも積極的に拾いにいって、特に局面の1対1でのバトルは負けないようにしようと後半も、そのように戦ってなんとか勝ち点1でも絶対に取りたいなと思いましたけれども、フリーキックを取られて奇跡的に防いで、その後の一瞬のスキで失点をしてしまいました。そこからは当然ビハインドになりましたので、点を取りにいかなければいけないというところで、堀米選手と松本選手を入れて相手の左サイドの背後を突こうと思って攻撃しましたけれども、なかなかチャンスも出来ず、後半は二極分化したというか、ディフェンスは失点したくない。2点目をやられてしまったら終わってしまうので、かといって1点を取りにいくという作業を続けましたが残念ながら点を取れずに終わってしまったというところです。
Q:バレー選手を含めて攻撃の形がなかなか出来ていなかったように見えましたが。
A:ひとつはバレーにボールは入っていたし、バレーもそこでプロテクトしようというところはあったと思いますが、鹿島の2人のセンターバックがかなりマンツーマンで圧力を掛けてきたので、そこがうまくセカンドボールを拾えない時間が長かったのかなと。
バレーにはもっとサイドで受けてというところだったのですが、どうしても真ん中で受ける時間が長くて、少しシャドーであったりボランチとの距離が広かったので、バレーのファーストボールを競った後のセカンドボールをなかなか良い形で拾えなかったことがその後の二次攻撃に繋がらない要因だったかなと思います。
Q:バレーの交代をあの時間まで引っ張ったことと、マラニョンを入れた理由は。
A:バレーに関しては、とはいってもコーチとも話をしてて彼が後ろに引っ張ることによって鹿島のバックラインが引きづられていたことは間違いないと思うんですよね。そこで良い形で受けられればアベタクがもぐりこんだり出来ると思いましたので、最後の最後まで可能性にかけようと。
あとはクロスボールを入れたとしても、そこまで効果的なクロスが上がらないので、高い選手を入れてもというところ。あとバックラインと中盤が少し疲弊していたので、その後のセカンドボールも拾えないなと思いましたので、もう少し早めにアベタクを真ん中に入れてマラニョンを左に置いて、左サイドからも少し引っ張って攻撃しようかなと思っていたんですけれども、マラニョンの今の状況を考えると、まだバレーがいた方が一発のヘディングもあるし、こぼれ玉を誰かが拾うということもあるし、ということを考えたときにバレーの方がまだ僕の信頼というかが高かったということです。
鹿島アントラーズ:石井 正忠監督
前半から攻撃の形を見せて、相手を押し込めていたことが良かった。後半、相手が攻撃的な選手の堀米選手と松本選手を投入してきて、そこで少し押し込まれたが、無失点に抑えることができた。相手よりも1点を多く取って勝てたのは良いこと。チャンスを数多く作りながら、なかなかゴールには届かなかったが、その部分はもっと練習していかなければならない。それでも1点を取った後、2点目、3点目を取る意欲が見えたので、そこは評価したいと思う。