ヴァンフォーレ甲府:城福 浩監督
「【守】誰がボールに行って、誰がほしがるのかをハッキリしよう!!」
「【攻】やり切るところ、やり直すところの判断をもってプレーしよう!!」
「奪ったボールを大切に、ゲームは自分たちの手中にある!!」
柏レイソル:ネルシーニョ 監督
「もっと球際で強くいってボールを奪おう。」
「攻撃は更にチャレンジをしていくこと。」
ヴァンフォーレ甲府:城福 浩監督
「J1の今の時点で順位は大きな問題ではないですが、ただ我々がJ1の中でもどのステージで戦うのかは今、瀬戸際に立たされていることは現実ですし、決して内容が悪くなく、相手より多くのシュートを打ってきた試合を続けてきても勝点が積み上がらない課題を、今日は一つの大きなトライで解決しようと臨んだので、いろいろな意味で今日はどうしても結果が欲しかった。という意味では、レイソルさん相手に結果を出せたことはほっとしていますし、サポーターの方々と中断前に一緒に喜べたことはよかったと思います」
Q:課題の1つでもある立ち上がりの15分、ウイングバックが高い位置を取って点を取れたことについてはどう捉えていますか?
「今までも90分で見ればシュート数は相手より多いが、それは我々が質の高い攻撃でシュート数が多いというよりも、堅守で相手のシュートを抑え込んで相手より多いという試合がほとんどだと思います。ただ、我々の決定機の質を考えるともっともっとチャンスを増やしていかないといけないというところで、何かをテコ入れしないと今のジリ貧の状況は変わらないだろうと思っていたので、そんなに悪いという認識はないけれどウイングバックのところでアグレッシブさを如何に出していくかは、人を含めて変えることはチームの大きなトライだし、ウィングバックが出ていくということは当然リスクがあるわけで、全員がリスクを等分に如何に背負うかという点ではある程度の成果は出せたと思う」
Q:クリスティアーノ選手の今日の動きについてはどう感じておられますか?
「このチームで誰が足元に収めて、誰が相手の嫌なところに入っていくかを考えた時に、クリスティアーノが嫌なところに入っていかないとこのチームは怖いチームにならない。それは映像でも、彼に見せ続けてきたし、グラウンドでもやり続けてきた中でJ2とJ1の違い、自分の特徴を出すことにもがき続けている彼自身の問題と、J1のステージに慣れていくという時間の中で今も彼自身が戦っている。我々も一緒に戦っている最中ですが、ただ牛歩のごとく良くなっていることを感じているし、今日も点はPKだけですけど、攻撃の推進力として大きな力を出してくれたと思います」
Q:ここまで安定していたGK岡大生選手を代えた理由は何ですか?
「凄くミニマムにいうと準備をしてくれている選手にチャンスを与えたということになるし、これはみんなに要求していることなのであえて言うと、もちろん岡も安定したプレーをしてくれたと思います、失点を最小に抑えることをやってくれている。我々は各々の特徴は把握し、尊重しながらもその中で全てをやりきるということでは、突き詰めたいというところでは厳しいジャッジをしたと思います。自分のやりきれる準備、ボールが来る前の準備を全てやっていたか、自分の責任において責任のエリアを誰よりも全うしたかをどの選手も突き詰めていきたい。この意味ではもっともっと彼に高いことを要求していくシグナルとして今日代えましたし、荻もずっと準備してくれていたのでいきなりの起用に対して、これを決めたのは昨日で、恐らく2日前までは当事者も含めて全員が岡でいくと思っていたと思います。荻選手が準備をしてくれていた賜物だと思います」
Q:今季、ここまでを振り返ってできた点、できなかった点は?
「今日の試合結果でどうなるかは分かりませんが、ここまでの14試合で我々はおそらくシュートを浴びた本数がJ1で一番か二番目に少ないと思います。前節までは少なくてもそうだった。これは去年からの継続で、このシステムで相手に隙を与えない、全員でチームのために守備をするということをやってきた成果だと思います。去年からそれをやった上で、どう得点を取っていくかは我々に与えられた課題で、『守備を軽んじていいから点を取りに行きなさい』というオープンなゲームになると、このチーム・クラブはJ1におそらく残れないと思います。ソリッドなゲームをしながらいかにして点を取りに行くかというところを、僕らは日々格闘してきたが、これから中断期間も格闘していくが、そこはどこにリスクを背負って攻めに行くか、どこで等分のリスクを分担し合うのかというところを突き詰めるしかない部分。個人の質についても、我々が一緒になって――練習場が一番大事なので――その時間を大事にして、一つのクロス、一つのスルーパス、一つのコントロール、一つのシュートを、今、トップスコアラーが並んでいるチームがありますが、そいう選手を輩出していけるように選手と一緒に努力していきたい」
柏レイソル:ネルシーニョ 監督
「今日のゲームは相手が完全に勝ちに値する内容だったと思います。いい準備からカウンターとハッキリした攻撃とが終始できていたし、そこをウチが打開できずに逆にウチもミスから手放してしまうことに終始してしまったと思います。セットプレーからの失点は惜しまれますが、ビハインドの中で時間をおうごとに相手が落ち着いてゲームを動かしていく中で勝利を奪われたと思います」
Q:中盤の中央でボールを奪われることが多く見えたが、、サイドの速い攻撃が出せなかった理由は?
「相手の守備が非常に良かったと思います。ウチはいつもの調子が出せなかったゲームだと思います。左の和(橋本)のところだけイニシアティブを取ろうとするアイディアを出せたと思いますが、右サイドはそういう動き・姿勢が少なかったと思います。ウチのリズムになる前に相手にメインのところを抑えられてニュートラルにされ、スピードアップできなかったと思います」
Q:後半4バックに変えた理由は?
「システムと選手の特徴上、ゲームの中で選手を変えずに4-4-2にできるメンバーだった。薫(高山)は2列目の選手なので右サイドに入れて工藤、レアンドロとともに前に入れる。前半からやってきた形ではなかなか崩せなかったのでそういう変更が必要だと思って試みました」
Q:レアンドロ選手が戻ってきてのプラスな点とマイナスは何だったのか?
「ポジティブなところはケガが完治したところはしっかりと確認できた。あの時間までプレーしてケガや痛みの不安はゼロでそこはよかった。彼について個人的なところだが、フィジカル的には90分持つとは思っていなかったが、技術的にはもっと高いところを期待していた。もっと出せたと思います。あくまで個人のとことだけ言わせて下さい」