ヴァンフォーレ甲府:伊藤 彰監督
足元の悪い中、ファンサポーターの皆様方が応援してくださったにもかかわらず、勝ち点3を残念ながら取れませんでしたが、すごく力になりましたし感謝の気持ちでいっぱいです。前半少しエンジンのかかりが遅く、少し相手の勢いを受けてしまったところがあったので、その中でボールをしっかり持ちながら、守備のところでまず0に抑えるというプランで入りました。
先に点を取られた後、少しパワーをかけて出て行けたところは良かったと思います。後半に入って「前からプレッシャーをかける」、「キーパーのところまで行ってロングボールを回収して自分たちのボールの時間を増やす」というところからいくつか良いチャンスができましたし、1点を今の強みであるセットプレーから取れました。セットプレーで取った後、もう1点取れるチャンスが何回かありましたので、そういうところはしっかり決め切らなければならないと思います。ただ山口さんもすごくチャンスがあって、本当に今回はキーパーの岡西が何本もファインセーブをしてくれたところが本当に良かったと思いますし、この試合のMVPかなと思います。1週間空いて5連戦が続きますが、しっかりコンディション整えてチーム一丸となって戦っていかなくてはいけないと思います。
Q:失点シーンのところで、そのシーンの前からラインが低いかなと思ったのですが、監督の中では失点シーンをどう捉えていますか?
A:ラインが低かったというところもありますけど、下げたボールに対して少し出ていけなかった、その2列目の中盤のラインのところ、ボランチが出て行ったり、サイドハーフが下げたボールに対して出て行かなくてはいけなかったところ、その辺りを後半に修正しました。あとは特徴であるクロスの大外から入ってくるところでやられてしまって残念でした。ウィングバックがそこをしっかり見るということが分析の中であったのですが、そこでやられてしまったことがチームとして残念だったと思います。
Q:サイドへ出ていけなかった要因はどこにあると思いますか?
A:押し込まれて下げたボールに対して、プレッシャーをかけるのが遅かった部分があったので、下がりすぎたのと、前線の選手たちの戻るスピードだったりとか、バホスが相手のアンカーを消したりとか、少し疎かになっていたところが前半から見受けられたので、そういうところで押し込まれたのかなと思います。ただやはり入ってきたボールに対して強くいったりとか、下げたボールに対してプレッシャーをかけるというところはディフェンスラインの選手たちと中盤の選手たちがやっていかなくてはいけないと思うので、5-4-1というオーガナイズを組んでいる限りはハードワークしなくてはいけないと思います。
Q:練習の中でも、「バホス選手以外の9人で守り切る」こともやっている中で、ある程度バホス選手がやらないところも考えながら守り切らなくてはいけないということが現状としてあるのですか?
A:バホスに関しては、(その他の)9人でディフェンスするということでは無いです。やらなきゃいけないことはやらなきゃいけないし、なのでそういう面では私は納得いってないです。「トレーニングでは、9人やっているから俺はやらなくていい」というのは全く無いですし、「チームとして何をすべきか」というところはしっかりとやらなくてはいけなかった、それはバホスだろうが、マイクだろうが、ラファエルだろうが、誰でも同じことであって、そこができなかったのなら、改善しなくてはいけないと思います。
Q:今回の勝ち点1と前節の勝ち点1とは選手も変わっているので、意味合いも変わるのかなと思いますが、監督はどう捉えていますか?
A:実際勝ち点3を取れるのが一番良いと思いますし、やはり追いついたのは選手を評価したいと思います。後半の戦いは最後大味になりましたけど、水曜日にやった選手たちが途中から出てきて、パワーを与えてくれたことは良かったかなと思います。ただ勝ち切るということはすごく大事なことですしそれに越したことはないですが、負けなかったことはすごく大事だったと思います。
Q:前半の飲水タイムの時に、監督が武田選手にお話をされていましたけど、飲水タイムの後武田選手のポジショニングも含めてプレーが変わったかなと思ったのですが、どのようなことをアドバイスされていたのですか?
A:「下げたボールにもう少しプレッシャーをかけなくてはいけない」というところと、高い位置で相手のボランチの脇のところでもう少しプレーしようかということは言いました。
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