ヴァンフォーレ甲府:佐久間 悟監督
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「勝利できて、タフな戦いを制することが出来てホッとしています。山梨から1200人くらいが駆けつけてくれて、清水のサポーターの皆さんも富士山ダービーということでお互いにチーム状況は厳しいが多くのサポーターに声援してもらった中でプレーできたことを光栄に思いますし、感謝したいです。
試合に関しては2週間空いて選手の体調不良やケガがあっていい立ち上がりではなかったかなぁという印象です。甲府のメディアの方からトレーニングマッチがなくて試合勘のなさがディスアドバンテージならないかという質問を受けた記憶がありますが、やってみるとそれは否めない感覚でした。
その中でもバレーが早い時間帯に得点を取ってくれました(公式記録は清水のオウンゴール)。清水はホームで、今の状況を考えると甲府には負けるわけには行きません。大榎監督が志向するアタッキングフットボールをあの得点で加速したというか、勢いを増しました。人数をかけた攻撃を受けるかなぁという状況でした。
我々もボールを動かすこと、奪ったあとのボールを冷静につけてカウンターを仕掛けたりというトレーニングを行ってきたが、なかなか上手くいかず、正直言って前半は点を取れたが、ほぼ守備をしているだけのゲームだったかなぁと思います。
後半は清水の大前選手がウタカ選手とツートップというよりもトップ下気味でワントップ、スリーシャドーで両サイドが高い位置を取るということで、攻撃的なオーガニゼーションで、それに対して我々も守備の考え方をHTに整理して、もう一つはアタッキングに対して取ったボールを大切にするということと、チェンジサイドをしっかりするという指示を与えました。
結果的にカウンターでまた2点目を取れたがそのあと清水は長沢選手が入ったり、いろいろなカードがあったりして押し込まれる時間が長かったです。大きなPKもGKが防いだり、決定的なシュートをGKが防いだり、この地ではサッカーの神様が微笑んでくれたのかなぁと、結果的に勝利しましたが、私としてはそういう気持ちです。」
■質疑応答
▼後半30分過ぎくらいからデュークが中に入ってきてパワープレーになった中、甲府としてはディフェンスラインの高さを担保する考えもあったと思いますが、堀米、その前の保坂を入れた狙いはどんなものがありましたか?
「この状況にバックアップの選手が、個人的にはいなかったと思います。ファーストプライオリティが出来ないのであれば、逆にボールを持つ時間を大切にしたい。
一番の問題はボールを奪ってもそれを奪い返されて、シュート・カウンターを食らうことが、清水の攻撃の一番の特徴かなぁと。そして、中央に固まってショートパスをして相手のボールをもぎ取って一振りをするのが清水の明らかな特徴。
それだったらボールを失わないこと、サイドにそういうタイプの選手を置けば、ボールを奪ってからカウンターで時間ができると考えたが、現実問題としてなかなかバックアップに守り切れるサイドハーフでエネルギーがある選手がいないので、その中でどれがベストチョイスか今日は久しぶりに交代で悩み 、システムを考え、役割・タスクをしていったのか考えたときにパラナを右サイドに出したら少しフラストレーションがあったので、そこは堀米を入れて5-4-1にして割り切ってそっちにしました。」
▼清水戦の初勝利についてどうお考えですか?
「本当に嬉しいですね。
昨日、練習後に多くのサポーターから『頑張ってください』といわれて、山梨県民にとって清水戦にこだわりがあることを改めて感じました。
今日のミーティングで、山梨県民は堀米しかいないが、この勝負の分岐点になるのは山梨県民として90分間、サポーターの負けたくない気持ちを受け止めて背負って戦うことが出来るかどうかと話をして、「俺は今日は山梨の方言でコーチングをするから気をつけろ(笑)」と言いました。
今日のゴール前での身体の張り方はサポーターの思いが乗り移ったんじゃないかと思います。そういう意味でサッカーの神様がいたんじゃないかなぁと思いました。」
以 上
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清水エスパルス:大榎 克己監督
今日の甲府戦は、相手がここ4試合を3勝1分けで来ており、失点が1しかないということを考えるとなかなか点が取れない厳しい試合になるだろうと予想していた。
そういう中で、粘り強く攻めるということを選手には伝えて、攻め疲れや攻め急いでカウンターにならないことを一番注意してやってきた。相手は守備に入ると5-4-1となり、中央は締めてくるので、サイドから崩す攻撃は必要になるということを準備してきた。
先に失点してしまったので苦しい戦いになったが、前半は何回かサイドからの崩しとか、サイドを使うことによって空いた中央からチャンスは作れたと思っている。ただそこで決められなかったことは非常に残念です。
ハーフタイムに0-1だから慌てないでしっかりボールを繋ぎながらサイド、そして背後を狙おうと話をしてきた。しかし、カウンターから2点目をしてしまったので、長沢を早めに投入した。
サイドの高いところからクロスが上がれば良かったが、全体的にロングボールを入れて、それを拾ってというパワープレーのような形になってしまい、ゲームプランが崩れてしまったかなと思う。PKで決まっていれば流れも変わったかもしれないが、試合を通して甲府の堅い守備、ゲームプランに嵌ってしまったゲームだと思う。
これで順位も下がって非常に厳しい状況だが、やり続けるしかない。1stステージあと1試合、FC東京戦に切り替えて全力で戦いたいと思う。