ヴァンフォーレ甲府:城福 浩監督
「【攻撃】ウラへの意識はとても良い!足元に入れることも選択肢に!!」
「【守備】しっかりとオーガナイズしてボールに行くときは、迫力を持って前と後で意識を合わせること!!」
「激しく行くがファールはいらない!!」
徳島ヴォルティス:小林 伸二監督
「攻撃をしている時でも守備があることを忘れないこと。ボールを取られた時のことを意識しておくこと。」
「慌てずに先ず1点取ること。1点取ったら変わるぞ。」
ヴァンフォーレ甲府:城福 浩監督
「ゴールデンウイークのリーグ戦で、我々は大きな大きな授業料を払って勉強をしました。その成果を今日は見せなければいけないと選手にも伝えましたし、グループリーグを突破するためにも勝点3を絶対に取らなければならないという想いでやれたので、結果が出て良かったと思います。メンバーはほとんど入れ替えましたけど、彼らが同じ気持ちでやれたということがこのクラブを後半戦に向けて底上げするためにも必要で、今日のような意識でやってくれた彼らを称えたいと思います。自分たちがまたリーグ後半戦でレベルの高い競争ができるようなチームにするためにも、底上げをするためにもいいゲームになったのではないかと思います。今日の平日ナイトゲーム、山梨から来てくれた人がいること自体すごいことだと思いますが、彼らと共に喜び合うことができてとてもよかったです」
Q:今日は大きくメンバーを変えて臨んだが、チーム全体で課題をどう補っていくかという面を考えるとどうだったか?
「僕らは中断期間に、自分たちのウイークポイントに対して大きなお金をかけて補強してストロングポイントにするようなチームではない、それは不可能なチームなので、今日のようにバックアップの選手がとにかく底上げをして、レギュラー陣を煽っていくというか、良い競争意識を持たせていくということこそ、このクラブがJ1に残るための最低限しなければいけないこと。前回ヤマザキナビスコカップの新潟戦も彼らはいいゲームをやってくれましたし、今日もそうでした。そういう意味で彼らの気持ちがこのクラブの財産だし、レギュラーチームの課題を持ってそのままこのチームがそれを解消すべくやれるということが絶対に必要なことなので、そこは続けていきたいなと思っています」
Q.後半はイルファン選手を投入しましたが?
「誰しもグラウンドでやっていればチャンスがあるということを、今日送り出した選手には、あるいは今日試合に出られなかった選手にも伝えたかったし、出た選手も与えられた時間で本当に持てる力を出してチームのために働こうとしてくれたと思います。まだまだ高いものを要求していかなければなりませんが、その姿勢に関して僕は満足しています」
徳島ヴォルティス:小林 伸二監督
「今日はいつもと違って、我々がボールを持てるシチュエーションからゲームが動いたと思います。ひとつは相手が下がっていたということもありますが、トップの高崎をはじめ、衛藤と宮崎のポジションがすごく良くて、ボールは機能的に回ったと思います。ただ攻撃している時のリスク管理として、縦パスが入った時のボランチのポジションだったり、逆サイドのセンターバックのポジションだったりとか、斉藤とクリスチアーノを1対1にしてしまう場面がすごく多くて。攻撃をしていると同時にボランチの1枚、もしくはセンターバックの1枚がリスク管理をするということをピッチ上で伝えて、常にそういうポジションを取るということができていませんでした。いい感じで回しているのですが、クロスやシュートで終わるということがなかなかできていなくて取られてカウンターという、ひょっとしたら悪循環になってしまったのかもしれません。そんなゲームになってしまったと思っています。ポジション的にボールを操る選手だったり持てる選手を多く投入したことが裏目に出たという感じを受けてしまいます。ただあまりにも簡単に入ってしまうものですから、要所要所をきちっと分析しなければと思っています。足が動いていない、ボールへいけていないということを考えるとそう思います。これまでヤマザキナビスコカップにはメンバーを代えて臨みましたが、リーグ戦がないのでこの大会の4試合をいかに戦っていくかを考えた時に今日の布陣で臨みましたが、実際フルで動けていたのかどうかという部分は分析する必要があるなと思いました。4点目も本当に残念というか、そこから入ってしまうのかというような得点になってしまったので、3点で収まるのが4点になってしまい本当に残念です。中2日で次のゲームがあるので、しっかりリカバリーをして戦う準備をしていきたいと思います」
Q:今日のゲームはドウグラス選手の不在が響いたのでは?
「2~3週という診断でした。昨日、今日のトレーニングを見ているとずいぶんと走れていましたし、早く戻ってこられると思います」
Q:PKで1点差とし、流れを引き戻せそうな雰囲気もあったが?
「攻撃は決して悪くないと思うんですよね。相手が引いているからというだけではなく、厳しいところの裏を取ったり足元に入ったりという形で、トップを含めてシャドー2人の動きの質は高かったと思います。結局1点目も2点目も、そして3点目も同じですよね。あと5分というところでいい形なのに一発入れられて、後ろは下がっているけど中盤は戻って来ていないし、脇は閉まっていない。確かに個人が強ければそれで対応して取れますけど、そこをはがされた時に初めてアクションを起こす。隣のカバーの選手だったり中盤の選手だったり、それでは間に合わないと思います。攻撃をしているのだけどそういうところだったり、その場面だけが一生懸命でそこで何かが起るから飛び出す人がいるしポジションを少し変えるというところが、全て前に行ってしまうんですよね。前に行くからリズムがいい時には回りますけど、管理するというか危ないところを把握するという面では少し。もったいなかったというか、そういう人材を入れておく必要があったなと感じました。1点取ったあとのゲームは悪くなかったと思います。立ち上がりも悪くなかったのに結局1本で入れられてしまう。やっと1点差に追いついたらあのような形で入れられるし。やろうとするのですが、いつも頭を叩かれて終わってしまうという今日のゲームでした。たぶん一生懸命なんです、そこだけは。そこの次の現象に目がいってないしイメージがないと思うんです。その現象がプラスだったりマイナスだった時のどのポジションを取るかという、連携についての中でのコーチングがないと思うんです。個人の判断でいっている。そこはもっとチームとして作り上げなければいけないという感じがします」