ヴァンフォーレ甲府:城福 浩監督
【提供 J's GOAL】
●城福浩監督(甲府):
「我々の今年の目標からしたら、今日は勝点3がマストなゲームでした。最低限の目標は達成できて、良かったと思います。サポータもホームのような雰囲気を作ってくれて、そういう彼らに応えられてとても嬉しく思います。
相手の順位がどうであれ、最後の5分10分はどういう展開になってもおかしくない。これが今のJ2だと思います。それまでに2点目を決められなかったことは、我々の責任です。前半からあれだけ決定的なシーンを作りながら、2点目を決められない。これが大きな課題だと思います。決めなければいけないシーンを決めなさ過ぎたという意味で、我々は強く反省しなくてはいけません。
最後の5分10分の展開が、ゲームの印象になるかもしれませんが、80分までは1-0で終わったらいけない内容だったという風に思ってます」
Q:勝点3を取れたけれど、目指すべきサッカーをできなかった理由は?
「繰り返しますけど僕は、ほとんどの方がそう感じている、ラスト10分の印象ではゲームを見ていません。80分までのゲームは、我々が負けるはずのない内容だったと思ってます。問題は2点目が取れなかったことで、前半もポゼッションはさせましたけれども、ほとんど決定的なシーンは無かったと思います。相手が攻めるしかなくなった最後の10分は、皆さんの印象通りです。ただ80分までは冷静に振り返った時、相手にボールを持たせて、我々のカウンターで決定機を作ったシーンが、いくつもあったはずです。
ただ欲を言えば、我々の時間をもっと増やして、そこからDFの裏を攻略してというシーンが…。もちろん作れてましたけれど、2点目3点目が入っていれば、もっと作れていたといえたかもしれません。もっとやれたんじゃないか、という反省はしています。2点目が入っていれば、心の余裕もできたでしょう。
決定的なシーンを5回作らないといけないようなチームからは、脱しなきゃいけません。もう一つは5回作って1点しか取れないんだったら、20回作るようなことを、目指さなきゃいけないと思います」
Q:5月27日のアウェイ岐阜戦以来の完封勝利ですが、チームに与える影響はありますか?
「僕は内容の方を気にしています。最後のヘディングがポストに当たってなかったらとか、そこにどういう問題があったのか、ゲームが何故ああいう終わり方になったかは、強く意識したいし、次に生かしたいと思います。勝点3を取れたということは、よりポジティブに次へつなげられます。ただ1-0なのか2-1なのかは、そんなに問題にしないです」
Q:相手のパスをカットして、1タッチで送ってという形でチャンスを作っていたが、ああいうプレーは相手を分析して準備していたか?
「町田さんのポゼッションの仕方というのはもちろん研究しました。ただ我々はポゼッションからゴールを奪うと同時に、いい守備からショートカウンターでゴールを奪えるチームになりたい、と普段から思っているので、特別に町田仕様でやったわけではないです。ただショートカウンターで点を取ることを意識しすぎて、少し急ぎすぎたところがあるかなと思います。
後半の最初の方に、左右でボールを3人4人でつなぎながら、サイドバック裏に走り込んで、決定的なクロスを何回か入れました。ああいうシーンは前半から、もっともっと作れたと思います。ショートカウンターをするのか、やり直すか、ジャストな判断をするという意味では、もっと経験が必要かなと思います」
以上
【提供 J's GOAL】
FC町田ゼルビア:オズワルド・アルディレス 監督
【提供 J's GOAL】
●オズワルドアルディレス監督(町田):
「前半20分くらいまでは、彼らの方が上回ってました。我々は立ち上がりから何か恐れを持ち、怯えてプレーしたように思います。失点した後から尻上がりに良くなってきて、後半は自分たちのゲームになりました。
甲府はいいチームで、昇格を目指しているチームの一つだと思います。そういうチームを相手にしましたが、後半は自分たちが上回れたと思います。総合的に見て、自分は選手のパフォーマンスを嬉しく思ってます。薗田の復帰も大変嬉しいことの一つです。彼に大きな怪我が今の時点でないというのも、嬉しいことです。また戸田が残り15分くらいでプレーできたのも、嬉しいことの一つです。町田は若い選手が多いのですが、そういう選手が徐々に活躍していることも、喜んでいます」
Q:前半はパスを横に回して、縦に入れようとするカットされ、怖くて後ろに回すということの繰り返しでした。受け方に問題があったように思うが、監督はその辺どう考えますか?
「仰るようなことが起きてしまったんですが、最初の20分間に、怯えてプレーしていたということに尽きると思います。一つ一つが遅く、ネガティブなプレーばかりになっていました。後半は大変ポジティブなプレーを、連続して行っていたと思います。私が求めているのは、ボールを大事にしながらゴールに近づく、危険なプレーをするということです。そういう意味で、最初の前半20分くらいまでは、本当に消極的でした。ただ前半の後半と、後半は、自分たちがポジティブにやれたと思います。シュート数を見ても、私たちは後半に8本打つことができました」
Q:最初上手く行かなかったのは精神的な理由ですか?
「そういう話ではないと思います。心理学者は今のところ、我々のチームには必要ありません。自信を持ってプレーするということに尽きると思います。今の順位、結果などが相まって、実際ピッチに立つときに、そういうプレーをできなくなる。大変難しいとも思います。私が選手によく言っているのは、成長するためにチャレンジしなきゃいけない、ということです」
Q:先週の試合に比べるとボールが縦に入っていたけれど、この1週間の変わったことは?
「まず薗田というCBの復帰が第一です。私たちのチームは、DF陣に多くの怪我人がいました。DFが一人戻っただけですけれど、その一人がチーム全体に影響したと思います。それが第一だと思います。しかし自分たちの目指すことは、人が変わったからといって変わるものではありません。初めから同じことをやろうとしています」
以上
【提供 J's GOAL】