佐久間悟新監督就任に関するコメント

2015.05.14(木)

ニュースリリース

 昨日、発表致しました佐久間悟新監督および樋口靖洋監督の契約解除に関するコメントを掲載致します。
引き続き、ご支援、ご声援宜しくお願い致します。※5月13日実施


■海野一幸 代表取締役会長

 本日10:00に選手・スタッフをクラブハウスに集めて話をしました。今シーズンの成績を受けて、樋口監督は非常に責任感の強い監督で責任を強く感じており、浦和戦後に進退伺い出されました。しかし、我々は今シーズンJ1昇格してきたチームとの試合も残っているので3試合ほど様子を見ましょうという話し合いをして頑張って欲しいと伝えました。しかし、結果は松本・湘南に負け、得点も取れないという状況から湘南戦の後、私と社長、GM、監督の4者会談を行い樋口監督との契約を解除するという結果に至りました。

 樋口さんは人間味あふれる素晴らしい指導者だが、結果がでないということでやむを得ず、この結果に至りましたが5ヶ月間立派に指導して頂き感謝しております。

 後任については、このような状況で火中の栗を拾う新たな人を見つけることは難しく、チームを編成し、選手のことを最も良く知っている佐久間GMに指揮を執ってもらうしかないということになりました。
 選手、スタッフには「佐久間監督は自分の退路を断つほどの固い決意で臨んでくれるとのこと、当然のことながら最終責任者の私も同じです。ここまでヴァンフォーレ甲府は再建から十数年、浮き沈みもありましたが、なだらかな坂を上ってきた。そういうクラブの将来やそれぞれの選手の将来も今シーズンの残りの試合の結果にかかっている。まだまだ浮上できる可能性は十分ある。全力で頑張ってほしい」と伝えました。


■樋口靖洋 前監督

 現在のチームの成績を受けて、私は常日頃、結果責任は私にあるという覚悟を持ってやっているとクラブに進退伺を出しました。クラブが現状の成績をどう評価するかという意見交換をし、現状の成績では監督交代もやむを得なしということで、現時点での契約解除となりました。結果は非常に残念ですが、結果責任ということで私はチームを離れることになりました。今後のヴァンフォーレ甲府の躍進を願うばかりです。

Q.ここまでの成績不振の理由はどんなところにあるとお考えですか?
序盤から怪我人が多く、ここまでの試合で殆どメンバーを固定できなかったと思います。また昨年のチームのスタイルを継続するという所でスタートしたが、残念ながら昨年から抜けた選手も多く、チームとして安定した固定メンバーで戦え切れなかったのは大きかったと思います。また得点力が示すように攻撃の形が作れず攻守ともにバランスを崩す形になってしまったなと思います。

Q.クラブと双方合意で契約解除という話だが。
この結果を受けて、どうクラブが判断するかということを進退届という形でクラブにお伺いしたいと伝えた。私自身はもちろん結果責任を取るという覚悟で、これはどこでも同じで、監督というものはそういう立場ですし、その上でクラブはこの結果をどう判断するかということを伺いました。

Qどのタイミングを最終的な判断として進退伺を出しましたか?
正式には浦和戦の後です。その時点で1勝7敗と非常に結果が出ていない。選手たちも必死にやってくれて、チームは徐々に良くなっているが結果が出ない。これはやはり結果責任を考えなければいけないと感じていました。しかし、連戦期間中ということもあり残り3試合(鹿島、松本、湘南)を戦ったうえで結果が出なければ双方で話し合いをしなければいけないと思っていました。しかし、残念だが結果が出なかった。私としてはもちろん続けるつもりで、何としても結果をだすという強い意志を持って戦ったが残念ながら結果が出なかったということで話し合いとなりました。

Q.チーム編成について思う部分はありますか?
基本的に今シーズンの編成に関わることは出来なかったが、これは仕方ない。私自信は与えられた選手でどういうチームを作って結果を出していくかが私の仕事。

Q.バレー選手も加入し、内容も悪くなくこれからという所もあったかと思うのですが。
もちろん、私は今シーズンどうやっていくかというビジョンもありましたし、どうやってチームを変えていくかと言う強い想いを持って戦いました。実際、結果は出なかったですが川崎F、浦和、鹿島、松本、湘南と少しづつチームが変われるなと言う手応えのある試合があったですし、このビジョンをどう形にしていくかは松本・湘南にかかっていた。何故結果が出なかったというのは、、、、本当に悔しいです。無念という思いは強いです。

Q.今日のミーティングで選手に伝えたことは?
こういう状況の中で、自分がチームを去るということは申し訳ないという謝罪、そして、結果責任は自分にあるということを理解してくれと。短い4か月という期間だったが、みんなと一緒に仕事を出来たことは本当に充実していた時間でした。我々の仕事は結果が重要で、内容はそんなに関係ないのかもしれないが、私は誰にも後ろ指を指されない自信を持ってこの4か月チームを作るうえでスタッフ・選手と力を合わせてやったということを、胸を張って言えると思います。選手、スタッフに感謝している。短い時間だったが自分自身の財産にもなるし、もし選手たちが少しでも胸の中に刻んでくれたら、今後のサッカー人生に活かしてほしいと思います。

Q.サポーターの皆様へ。
本当にこのタイミングでチームを去ること申し訳ないと思っています。そして、この結果になっていることも申し訳ないと思っています。皆さんが期待している結果を出せていない以上、この結果もやむを得しというふうに私は捉えています。本当に厳しい戦いの中でも声援を送っていただき、個人的な部分かも知れませんが毎試合樋口コールを貰えるということは励みになったし、自分自身のモチベーションにもなりました。こういう状況の中で、このような結果になったことは残念な思いです。私はチームを去りますが、ヴァンフォーレ甲府が躍進し、目標を達成できるように心から願うばかりです。 サポーターの皆様に本当に感謝をしています。ありがとうございました。


■佐久間悟 新監督

 まず初めにクラブを支えて頂いているスポンサー様やサポーターを含まて、多くの山梨県民の皆様に対して、シーズン開幕時から、なかなか思うような結果を出せずにいることを心からお詫びを申し上げたいと思います。 
 4月29日の浦和戦終了後にゴール裏のサポーターの皆様に対してもご説明をさせて頂いた後、樋口監督から3試合(鹿島・松本・湘南)を目途に結果を出せなかった場合には、自身の進退について伺いたい旨の申し出を受けました。ご存知のように鹿島には勝利しましたが J1昇格組には、残念ながら結果が出なかったということで、湘南戦の翌日に会長・社長・樋口監督・私で話し合った結果、契約解除の合意に至りました。
 樋口監督ご自身は、結果責任に非常に拘っていました。しかし、チームの現状としては、11試合を消化して勝ち点6の18位。当初、クラブの掲げた目標設定勝ち点は41でしたが、残念ながら現時点では、36前後に下方修正しなければいけないと考えています。
 また、勝ち点36を達成する為には、残り試合23試合で10勝しなければならない現実もあり、樋口監督にはクラブの為に、努力をして頂きましたが、ヴァンフォーレ甲府を支えて頂いている皆様に対して、何としても目標を達成するという姿をお見せすることが重要であるとの考えから、このような結論に至りました。
 個人的には、GMで現場に来るというのは2011年と同じでファンの皆様からすると「またか」ということもあると思いますが、チームの状況・選手の特性・他のチーム情勢を一番理解しているのは私ではないかとの思いから、残留できる確率を高めるために就任したということを皆さんには、ご理解を頂きたいと思います。 
 しかし、これまでの成績やチーム編成は自分自身が全てに関わってきていますので、責任は自分になると思っていますし、何としても応援して頂いている山梨の皆様のご期待に応えられるように結果を出したなと思っています。

Q.意気込みを?
残り23試合で10勝、勝点30。これに6を加えて勝点36を目指します。23試合中1試合も勝点を逃せないと考えています。まず現実的に昨年城福監督が構築し、今シーズン継承しようとした堅守を取り戻すこと。現在の1試合平均失点は1.83、過去のJ1リーグのデータを見ると平均失点が1.8以上だとほぼJ2へ降格するというデータがあります。まずは失点を減らし、得点を増やす作業をセットプレーも含め行っていきたいです。これは23試合全試合を1戦1勝ではないが全てをトーナメントという意識で戦いたい。非現実的だと言われる方々もいると思いますが、ほぼそれに近いことをする必要があると思っています。

Q.練習で選手に積極的に声をかけていましたが。
樋口監督がアンラッキーだったのは、今年2シーズン制で過密日程の中で少し負傷者が多い状況だった、今日から選手たちが徐々に戻ってきた。私自身もこれまで外から見ていた練習と上から観戦していた試合、更には、GMという立場でしたので、もう一度選手の特徴、コンディションを今後見ていきたいなと思っています。

Q.湘南戦の時点で結果は出ないが内容は向上していたという佐久間GMの言葉があったが、それでもこういう結果になった経緯を。
GMの立場としては、先日の発言に嘘偽りはありません。改善もして、選手を獲得しました。ここで監督を交代し、私が出ていく状況はあまり好ましくない状況だったのは明らかでした。試合後、樋口監督と話し、そして翌日落ち着いて話しをしました。樋口監督から、結果責任は自らにあることと、雰囲気を変えて起爆剤にしてはどうかという、樋口監督自らがクラブ側に立った意見を頂き、決断をしました。

Q.ミーティングの中で監督・GMという立場選手に話したことは?
最初に話したのは、ヴァンフォーレ甲府の経営陣の一員として、未来構想でスタジアムや練習環境整備、日建さんと国際交流事業を推進しています。山梨から日本へそして、世界へ発信する仕事をしている。しかし、一番のプライオリティはチームが勝ち続けることであることは間違いない。私自身、疎かにしたわけではないが、自分が編成をし、選手も集め、外国人選手も契約をした中でこのような状況になってしまった。選手も樋口監督の下でやるということで契約したのに選手自身も困惑している部分はあると思ったので、そこについては最後まで一緒になって頑張ってくれということを伝えました。しかし、GMという立場では、このような状況に陥ったことを反省と言うか謝罪を述べ、監督としてはここから歯を食いしばって23試合力を合わせて何とか這い上がろうという話をしました。

Q.選手に残る23試合の中で求める戦術は?
2011年もそうだが、このヴァンフォーレ甲府というクラブはここ数年間のチームではなく、昔の甲府クラブの時代から多くの歴代の選手・監督が涙を流し、悩み苦しみ戦ってきたチームですから、伝統と言うか最後まで諦めずボールに喰らいついて必死になって最後までやる。これをプロ選手に言うことではないかも知れないが、私は選手に強く求めて言いたい。そして、躍動感のある試合をして甲府のスタジアムに足を運んでよかったというゲームを見せたいと思っている。

Q.サポーターの皆様に。
浦和戦終了後に激励を受け、皆さんから「樋口監督の言葉を聞きたい」ということでゴール裏に行き我々を叱咤激励してくれ「諦めるな」「信じているからな」というような言葉を頂きましたが、しかしそこから思うような結果が出せませんでした。サポーターの皆さんと一緒になって未来の輝ける甲府になるために必死になって戦って何とか結果を残したいなと思います。選手の躍動感や結果が出ず足を運ぶ人も減ってきている。こんな時だからこそ是非スタジアムに足を運んで共に戦ってほしいと思います。
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