試合結果

10.22 (土) 14:04

2016明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第15節

AWAY レベルファイブスタジアム

アビスパ福岡

試合終了

1-2

ヴァンフォーレ甲府

29分 OWN GOAL
1 前半 0 79分 ダヴィ
90分 ドゥドゥ
0 後半 2
アビスパ福岡 ヴァンフォーレ甲府

選手交代

71分
城後 寿→ 三島 勇太
35分
マルキーニョス パラナ→ 保坂 一成
83分
金森 健志→ 平井 将生
46分
稲垣 祥→ ダヴィ
85分
中村 北斗→ 駒野 友一
68分
松橋 優→ 黒木 聖仁

警告・退場

75分

イエローカード 金森 健志

80分

イエローカード ダヴィ

89分

イエローカード 亀川 諒史

90分+1

イエローカード ウェリントン

アビスパ福岡 ヴァンフォーレ甲府

スターティングメンバー

GK 23

イ ボムヨン イエローカード

GK 1

河田 晃兵 イエローカード

DF 22

中村 北斗

DF 41

土屋 征夫

DF 19

堤 俊輔

DF 4

山本 英臣 イエローカード

DF 26

田村 友 イエローカード イエローカード

DF 17

津田 琢磨 イエローカード

DF 18

亀川 諒史 イエローカード

MF 16

松橋 優 イエローカード イエローカード

MF 6

ダニルソン イエローカード

MF 6

マルキーニョス パラナ

MF 4

三門 雄大 イエローカード

MF 8

新井 涼平

MF 10

城後 寿

MF 28

橋爪 勇樹 イエローカード

FW 27

邦本 宜裕 イエローカード イエローカード

FW 23

稲垣 祥 イエローカード

FW 7

金森 健志

FW 14

田中 佑昌

FW 17

ウェリントン イエローカード

FW 10

ドゥドゥ イエローカード イエローカード

サブメンバー

GK 1

神山 竜一

GK 31

岡西 宏祐

DF 2

濱田 水輝 イエローカード

MF 7

石原 克哉

DF 24

駒野 友一 イエローカード イエローカード

MF 20

黒木 聖仁 イエローカード

DF 30

下坂 晃城

MF 30

保坂 一成 イエローカード

MF 15

末吉 隼也

FW 9

ダヴィ

MF 16

三島 勇太

FW 13

河本 明人 イエローカード

FW 14

平井 将生

FW 19

盛田 剛平 イエローカード

監督

井原 正巳 佐久間 悟

スタッツ

アビスパ福岡 ヴァンフォーレ甲府
6 シュート 13
10 GK 8
4 CK 2
15 直接FK 19
4 間接FK 0
5 オフサイド 0
0 PK 0

試合総評

明治安田生命J1 2ndステージ 第15節 『 福岡 1-2 甲府 』


『 後半45分ドゥドゥ選手の劇的ゴールで勝利!勝ち点3を積み上げ14位に浮上!! 』

 前半CKからオウンゴールで福岡に先制されるも、後半ダヴィ選手、黒木選手を投入して攻勢を強めた甲府。最終盤にダヴィ選手が流れの中からゴールを挙げ同点に追いつくと、保坂選手のシュートのこぼれ球をドゥドゥ選手が頭で押し込み勝ち越しに成功。アウェイで勝ち点3を勝ち取り、残留圏内の14位に浮上した。

◆ ◇ ◆

 3週間ぶりに再開されたリーグ戦。すでにJ2降格が決まった福岡との対戦となるが、甲府はJ1残留に向けて決して負けられない戦いとなった。

 横浜FM戦では前半38分に齊藤選手にグラウンダーのクロスを押し込まれて失点。立て直しを図るも後半開始直後に再び齊藤選手にゴールを許すとそこから失点を重ねて結局0-4で完敗した。J1残留を争う新潟、名古屋がともに勝利したため甲府は降格圏の16位に後退した。

 リーグ戦残り3試合と正念場を迎える中、ドゥドゥ選手、新井選手、松橋選手ら攻守の要となる選手が怪我から復帰。佐久間悟監督も「ベストメンバー」と評する選手達が、大一番を前にピッチに戻ってきたのは厳しい残留争いを戦い抜く上で大きなプラスの材料となる。今節のスターティングメンバ―は、GK河田選手、3バックは右から土屋選手、山本選手、津田選手、新井選手とマルキーニョス パラナ選手のダブルボランチに、右WBに松橋選手、左WBは橋爪選手。稲垣選手と田中選手のツーシャドーに、ワントップにはドゥドゥ選手が起用された。

 現在16位の甲府は勝ち点28。17位湘南(勝点21)は今節の結果次第でJ2降格が決まるが、15位名古屋(勝点29)、14位新潟(勝点30)、13位磐田(勝点32)と残留を争う。佐久間監督はJ1残留ラインについて「勝ち点33を越えないと厳しい」と予想。残り3戦のうち今節の18位・福岡、次節の17位・湘南との下位直接対決で「何が何でも2勝しなければいけない状況下にある(佐久間監督)」。

 福岡は長身FWのウェリントン選手をターゲットにしたロングボールやクロスボールから攻撃を組み立ててきたが、降格が決まってからは鳥栖とのトレーニングマッチでも来シーズンを見越して若手中心のメンバー構成にしていて、ボールを保持して来ることも想定される。

 甲府は第12節仙台戦から挙げた得点はわずかに1。反面、失点数は6と攻守両面で苦しんでいる。勝ち点3が必要となる中で佐久間監督は怪我明けのエース・ドゥドゥ選手をワントップで先発起用した。「(ドゥドゥ選手は)点を取ってチームに安定感をもたらすために必要」と佐久間監督は話したが、実戦から1ヶ月以上離れる中で残り3戦を戦う上でも試合に出てコンディションを上げる必要はある。ドゥドゥ選手は「不安があったけど、コンディションは少しずつ上がっている。出場してチームの力になりたい」と意気込みを見せた。

 一方、守備面では新井選手が本職のボランチで先発出場を果たした。ボランチでの先発はリーグ戦では1stステージ第5節浦和戦以来となるが、持ち前の運動量と危機察知能力は健在。新井選手は「ドゥドゥの守備をある程度負担しながらセカンドボールの奪い合いを意識したい」と話す。中盤からの配球を絶ち前線のドゥドゥ選手に繋ぎ、ゴールに繋げたい。

◆ ◇ ◆

 前半はお互いに決定機を作れない展開が続く。前半5分、左サイドで橋爪選手のスルーパスを田中選手がライン際で収め、中央にグラウンダーのクロスを供給するも福岡DFに阻まれる。前半9分には城後選手からのパスを受けたウェリントン選手がペナルティエリア右からシュートを放つも、枠を捉えられない。

 なかなか攻撃の形が作れない甲府は徐々に福岡の攻撃を受ける展開に。前半21分、ウェリントン選手がドリブルでペナルティエリア内に持ち込み、三門選手にパスを供給。三門選手がスルーして左から駆け込んだ金森選手がフリーでシュートを放つも、GK河田選手がファインセーブ。前半27分には邦本選手のパスをウェリントン選手が落とし、金森選手がディフェンスラインの裏にパスを供給。これを受けた城後選手がシュートを放つも、ここもGK河田選手が見事なシュートストップを見せる。

 GK河田選手を中心に福岡の攻撃をはね返していたが、前半29分に右CKを福岡に与えるとダニルソン選手がニアサイドに低い弾道のクロスを供給。これを稲垣選手がクリアしようとするもボールがそのままゴールに流れ込んでしまう。不運なオウンゴールで福岡に先制を許す。

 何とか得点を奪いたい甲府だったが、前半35分にマルキーニョス パラナ選手が足を痛めてしまい保坂選手と交代する。前半40分、敵陣中央付近でFKを獲得すると、山本選手が直接ゴールを狙って強烈なシュートを放つも、GKにセーブされてしまう。前半43分には左サイドのFKから橋爪選手がクロスを供給するも福岡DFに弾かれ、セカンドボールに保坂選手がダイレクトで合わせるも、ボールは枠を外れてしまう。前半に追いつくことはできず、試合は勝負の後半へ…。


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試合終了後 監督記者会見

ヴァンフォーレ甲府:佐久間悟監督

 「九州という遠い地まで500人を超えるサポーターの皆さんが声援を送りに来てくれたことに感謝したい。福岡に来られなかった皆さんも山梨で中銀スタジアムのパブリックビューイングに多く足を運んでいただいており、感謝します。

 残留争いを象徴するゲームだったが、皆さんの熱意とパワーで勝利を掴むことが出来ました。アビスパは井原監督が素晴らしいチームを作り、J2を勝ち上がって今年J1で戦ってきたが、残念ながら前節で降格が決まってしまった。(中断期間の)鳥栖とのTMをスカウティングに行ったが、どういう戦い方をしてくるのかは想像がつきにくかった。メンバー構成もどうなるのかわからなかったが、結果的にはCBを2枚入れ替えただけだった。通常通りサイドからウェリントンへのクロスとカウンター中心で、前半はやられることはないのかなぁと思っていた。

 我々は福岡の4-4-2のサイドハーフ、ツートップの脇、サイドバックを高い位置に食い付かせようとした。しかし、ピッチの状況もあったが、それが上手くいってなくて残念な形でオウンゴールで失点してしまった。その前も、DFラインから斜めにボールを入れることを要求していたが、要求したことが高すぎたのか、それをやろうとして不用意な形でボールを奪われてカウンターを受けたことが何度かあった。そこで0-2、0-3になっていたらゲームは終わっていた。そこで入らなかったのでチャンスがあると思った。

 後半、ダヴィを入れてドゥドゥをどこに置くがベンチで議論した。そのあと、20分経って黒木選手を入れてワンボランチにしてツートップにし、サイドで3対1の状況をつくって攻略してクロスボールを入れていこうとした。得点はこの形ではなかったが、クロスからのヘディングシュートはあって、得点が入るような形というか、シーンが見受けられた。

 残留争いの中、ベテラン選手がサッカー人生と意地とプライドを賭けて戦ってくれた。最後まで頑張ってくれた選手に感謝したい。次の湘南戦が大事なる。なんとか歯を食いしばって頑張りたい。今日の試合でパラナがケガをしてしまったが、最後まで戦いたい。クラブとしてJ1リーグ戦にしがみ付きたい。地方クラブとして形はどうあれ、J1にしがみ付くことが山梨県にとっても発展につながる。人事を尽くして天命を待つという姿勢を崩すことなくしっかりやるべきことをやりたい。

 最後になりますが、ゲーム中に私がジャッジに対して強く抗議してしまい、言い過ぎたこともレフリーの皆さんに申し訳ないと言いたい。残留争いは普通の精神状態ではできないので情状酌量の余地があると理解してもらえれば。 」

試合データ

試合開始日時 2016年10月22日(土) 14:04
試合会場 レベルファイブスタジアム
主審 廣瀬 格
副審 中野 卓
副審 穴井千雅
第4の審判員 野田祐樹
入場者数 10,536人
天候
ピッチ状態 全面良芝:水含み
気温/湿度 22.8℃/81.0%